「珈琲館エンペラー」(岡山市北区高松原古才)が12月7日で1周年を迎えた。
1965(昭和40)年に創業した岡山車両販売の創業者の妻が、約40年前に同じ敷地内にオープンした同店。約3年前に閉業し、空き店舗となっていたが、小西泰寛さんが昨年12月7日、2代目店主として再オープンを果たした。
小西さんは東京で音楽活動をしていたが、2016(平成28)年から半年ほど喫茶店やカフェを回り、小西珈琲(コーヒー)を表町3丁目にオープンした。その後、ゲストハウスと店舗の複合プロジェクト「NAWATE(なわて)」に焙煎(ばいせん)所を設置。焙煎機が大型化したたことから2020年、コーヒー豆とコーヒーのテイクアウト販売を行う「小西珈琲焙煎所」(東区瀬戸町万富)に移転した。喫茶スペースとして、新たな場所を探していたところ、珈琲館エンペラーの建物に出合ったという。
同店はレンガ造りの外観で、初代店主がアンティーク好きだったこともあり、店内には、甲冑(かっちゅう)や絵画を飾る。小西さんは「店内の備品は掃除をしてほとんどそのまま使っている。初代のサイホンを使わせてもらいコーヒーを提供する」と話す。
メニューは、季節のブレンドを含む6種のブレンドコーヒー(650円)、希少性の高いゲイシャを含んだジャマイカのブルーマウンテンなど単一品種のコーヒー(650円~950円)、カフェオレ(680円)、オレンジリキュールを使ったコーヒーカクテル「ブラン・エ・ノワール」、角砂糖にブランデーを染み込ませたリキュールコーヒー「カフェ・ロワイヤル」(以上780円)や「レモンコーヒー」(680円)なども提供する。
フードメニューは、「シナモンシュガートースト」(700円)などトースト5種、平日限定で温玉をのせた「ナポリタン」とベーコンとキノコのクリームパスタ(以上1,100円)を提供する。デザートには、チーズケーキ(680円)、季節のパフェ、チェリーのカッサータ(700円)、クラシックプリン・ミニ(450円)をそろえる。
小西さんは「名前も設備も大きく変えず、2代目エンペラーとしてオープンした。以前の常連客は喫茶店として、映える写真を撮りに来てくれる若い女性はカフェとして訪れてくれる。当店は、岡山市の郊外でのどかな景色が広がる場所にある。今後はランチにも力を入れ、夜営業なども計画したい」と話す。
営業時間は11時~17時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。