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岡山で金孝妍さんの個展 「最も みじ/ぢかい 影」

金孝妍(キム・ヒョヨン)さん

金孝妍(キム・ヒョヨン)さん

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 金孝妍(キム・ヒョヨン)さんの個展「最も みじ/ぢかい 影」が現在、エレファントギャラリー(岡山市北区南中央町)で開かれている。

金孝妍(キム・ヒョヨン)さんの作品「最もみぢかい影」

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 金さんは韓国・済州島に生まれ、中学・高校を名古屋で過ごし、2001(平成13)年に仏パリに交換留学で半年間過ごす。その後、韓国ソウルの弘益大学に入学、修士課程終了後、倉敷芸術科学大学博士課程を修了した。2017(平成29)年には岡山県新進美術家育成I氏賞奨励賞を受賞。

 同展は1年ほど前に企画・構想を始め、5カ月ほど前にタイトルを決めた。タイトルについて、金さんは「影は、手につかめない、それだけで存在できない。存在たらしめている象徴。目に見えているものは、本当は何なのか。これまでもずっと問い続けてきた」と話す。タイトルを決めた後、詩を作り、会場にあった2つの作品制作から始めたという。

 作品の多くは銀箔(ぎんぱく)を使った作品。和紙で球体を包み、墨で絵を描いた作品「『4分の3を想像する』の墨絵」の中の図柄を銀箔にトレースし、コーティングする。硫黄を燃やした煙で銀箔を燻(いぶ)すと硫化銀となり、色が変化する。

 初めに作った作品のうち1つ目は、人の影が描かれた作品「最もみぢかい影」。もう一つは、デッサンの練習に使われる石こう像ジュリアーノに銀箔を貼り、目鼻に影のない作品「最もみじかい影」。

 このほか、雪舟の「慧可断臂(えかだんぴ)図」の構図に見えてくるという作品「壁観」や、左半分は金色で右半分が銀色の古代ギリシャの盲人ホメロスの石こう像作品「反射と吸収」など全24点。

 金さんは「金色に見える部分は金箔ではなく、銀箔を燻して作ったもの。金は光の波長のうち青い部分を吸収し、他を反射することで金に見えているだけ。元の色は何色なんだろう? 現実とは何か、本質とは何かをずっと探っている。作品を見て、何だろう、どうしてだろうと疑問が生まれることが作品の価値であり、私も自分の作品からまた新たな疑問ももらい制作につなげていく」と話す。

 21日には、神奈川県立近代美術館の館長を務めていた美術評論家の水沢勉さんとのトークショーも行う。

 開館時間は12時~18時。月曜~木曜は休館。入館無料。2月23日まで。

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