岡山大学病院近くにあるシェアハウス「ギークハウス岡山(岡山市北区京町)」隣に3月27日、「甘酒処(あまざけどころ)ギー岡カフェ」がオープンする。店舗面積は約15平方メートルで、ソファ席など10席。
ギークハウス岡山は、昨年3月にプログラマーやウェブデザイナーなどIT関連で働く人たちが住むシェアハウスとしてオープンした。住人の新川真理さんが使っていなかった倉庫をほぼDIYで改装。改装費は約10万円。作業は、近所の人、シェアハウスの住人で行ったという。テーブルやカウンターは廃材を組み立て作り、色を塗ったほか、店内に飾られている絵や器などはほとんどがほかの人から譲り受けた物。「作業は続き、オープンしてからも進化し続ける予定」と新川さんは話す。
「ギークハウスではプログラミングなどのIT勉強会を行っている。参加人数も増えて、黙々と打ち込めるスペースが欲しいと思っていた」とオーナーの藤田圭一郎さんは話す。カフェはイベントスペースとして一般にも公開する。
「IT系の勉強会は参加無料であることが多いので、会場代があると赤字になり継続することが難しい。IT系のイベントであれば会場代無しで使えるようにしたい。IT関連の人がもっと集中して黙々と作業できる場所となればいい」とも。
現在、メニューは甘酒のみ。アイス・ホットの2種類を提供する。米麹(こめこうじ)から造るため、アルコールは含まれていない。以前、中学校の家庭科を教えていた経験を持つ新川さんは「IT業界の人はハードワークで疲れている人が多い。ブドウ糖の多い甘酒を飲んで元気になってほしい」と話す。
新川さんは昨年11月、起業するために香川から岡山に移住した。事業は「手作り結婚式コーディネーター」。「手作りの良さを感じてほしい。このカフェは第一歩目。進化を続け、ここで結婚式が挙げられるようにしたい」と熱く語る。