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岡山の情景描写ピアニスト山地真美さん、水彩画・書・舞踊・花とコラボ

情景描写ピアニストの山地真美さん

情景描写ピアニストの山地真美さん

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 ピアニストの山地真美さんの「ピアノリサイタル~龍が舞う~」が1月20日、岡山シンフォニーホール(岡山市北区表町1)で開かれる。

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 山地さんは、情景描写ピアニストとして日本全国55カ所を訪れ、100年後まで残したい風景を即興で制作した楽曲と共に作り上げる映像作品「浮世音(うきよね)」を発表。昨年は、楽器やダンス、ナレーションなど得意なことを持ち寄り一つのステージを作り上げる「100人オーケストラ」を結成し、新たな桃太郎伝説の解釈を与えた「新創伝説~KIBITSUHIKO~」を上演した。

 今回は、辰(たつ)年を迎えたニューイヤーコンサートとして、「あなたは今をどう生きるのか」をテーマに、デジタル水彩画家で絵本作家のおちたけみちさん、書道家でフラワーアーティストの三浦和恵さん、舞踏家で振付師の濱岡加奈子さんの3人と共に3部構成でステージを展開する。当日は、「鯉(こい)の滝登り」を想起するように、徳永鯉のぼり(和気町)のこいのぼりを使った衣装で演奏する。

 第1部では、宇宙や星の世界観の中、山地さんの楽曲のほか、1986(昭和61)年に松田聖子さんが歌った「瑠璃色の地球」などを演奏する。

 第2部では、おちさんの水彩画を使ったアニメーションを投影しながら、岡山後楽園の鶴を描いた楽曲「鶴は舞う」を2024年バージョンとして演奏。後半は、全国4カ所の「浮世音」作品を投影しながら演奏する。元日の令和6年能登半島地震の被災者に思いをはせ、2022年5月に撮影した「能登志賀町」作品のダイジェスト版も急きょ、構成に入れた。

 第3部では、龍神祝詞(のりと)を唱える声の中、三浦さんの書道パフォーマンスのほか、山地さんの演奏と濱岡さんの踊りの共演を披露。最後は3者がコラボし、3メートルを超える書の作品に三浦さんが花を生ける。

 山地さんは「2024年、心が痛む災害や事故があり、不安を抱えている人も多いはず。今をどう生きるかという根源的なテーマは以前から考えていた。もっと自由に生きていいと前向きなれる空間を作りたい」と話す。

 ピアニストになると決意し東京で活動していた山地さんが、岡山に戻って初めてリサイタルを行ったのが10年前の2014(平成26)年、同じ岡山シンフォニーホールだった。山地さんは「10年前、どんなピアニストになりたいか、迷いながら自分らしさを見つけようと必死だった。人がやっていないことをやる、見たことのない世界を見てみるなど、チャレンジを繰り返していくうちに少しずつやりたいことややれることが増えていった。ピアノを弾くときは、オーケストラで演奏しているような大きな音楽を届けたいといつも考えている。今回のリサイタルで多くの人の力を借りることができ、ステージが立体的で表現が大きくなれた。この10年で、私自身が少しずつ自由になれていく。ピアノだけでない体感して楽しめるステージを楽しんでもらいたい」と話す。

 13時30分開演。入場料は、前売り=3,500円、当日=4,000円、ペア=6,000円。

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