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岡山の情景描写ピアニスト・山地真美さん、2年ぶりにコンサート

情景描写ピアニスト・山地真美さん

情景描写ピアニスト・山地真美さん

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 情景描写ピアニスト山地真美さんのコンサート「PRELUDE TO A JOURNEY」が4月15日、ルーテル岡山教会(岡山市北区広瀬町)で開かれる。

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 山地さんは、実際に訪れ場所や写真などから即興で音楽を作る情景描写ピアニストとして活動し、阿蘇や伊豆、備中松山城など全国50カ所以上のドローン撮影した映像に乗せたオリジナル楽曲「浮世音(うきよね)」を制作している。

 今回、約30人が定員の教会を会場として、グランドピアノを使って演奏を行う。個人で主催するコンサートは約2年ぶり。2021年の「日本博」の舞台で、岡山シンフォニーホール大ホールでオーケストラと共に演奏した後、今後の活動について深く考えるようなったという。音楽を始めた原点のクラッシック音楽の技術を鍛錬し表現力を高めるため、書道や絵画にも挑戦した。

 昼の部・夜の部の2公演を行い、最初のパートではショパン作「子犬のワルツ」やドビュッシー作「月の光」など、これまでコンサートなどであまり披露しなかったクラシック音楽を演奏する。

 山地さんは「100年以上昔のショパンの曲を聴いて、今でも情景が浮かび、心が動かされる。私の目標は100年後にも聴かれ、演奏される楽曲を作り、演奏するアーティストになること。ショパンやドビュッシーを改めてリスペクトし、表現力を磨き、心の動く演奏を目指す。時間や空間を超えたクラシック音楽の素晴らしさと私の目指すところを示すためにあえて演奏することにした」と話す。
クラシック音楽の後、西大寺裸祭りを描いた「真夜中の祭り」やアウシュビッツを訪れた時に作った「黒い夜」など山地さんの楽曲も演奏する。

 昼のステージ「3SENSES~光と音のプロムナード」は、聴覚・嗅覚・視覚の3つの感覚を使ったステージ。参加者はアイマスクを着け、会場内に曲に合わせた香りを漂わせる。「視覚をあえて閉ざすことで音を振動として体で感じ、記憶と結びつきやすいといわれる香りを使うことで、独自の情景を頭に巡らして楽しんでほしい」と山地さんは話す。

 夜のステージ「Scenic trip~情景の旅路」では、「鷲羽山から瀬戸大橋を望む」「天空の山城・備中松山城の幻想的世界」「鶴山公園の桜と城の情景」など中国地方の各地の情景を映像とピアノ演奏で届ける。「バスツアーに出かけるような気分で楽しみ、リフレッシュしてほしい」とも。

 「ショパンが自分の曲をヨーロッパのいろいろなところで演奏したように、私も各地の情景描写した楽曲を各地のオーケストラと共に演奏し、引き継がれていく作曲家であり、演奏家でありたい。絵画からは冷たさ、暖かさのような表現を学んだ。ピアノという自分の手で空気の振動を作り伝えることで、冷たさのような肌に感じる音を届けたい」と意気込みを見せる。

 開催時間は、昼の部=14時30分~16時、夜の部=18時~19時30分。入場料は3,500円(高校生以下は3,000円)。

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