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備前・頭島に「caféかも食堂」 店主夫婦が経験生かし移住相談も

店主の井上卓也さん・なほ子さん夫婦

店主の井上卓也さん・なほ子さん夫婦

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 「caféかも食堂」(備前市日生町日生)が備前の頭島(かしらじま)にオープンして、4月1日で1カ月がたった。

「caféかも食堂」の日替わりランチ(ハヤシライス)

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 店主の井上卓也さんは、東京で家業の町工場を廃業した時、頭島でキャンプ場「アドベ」を営む片倉弘貴さんの誘いで同島を訪れ、妻のなほ子さんと昨年4月に移住した。

 頭島は、日生港から鹿久居島を通り橋でつながる周囲約4キロ、人口は約300人の島。卓也さんは「瀬戸内の温暖な気候が心地よく、いつかやりたいと夫婦で話していた農業とカフェを営みながら暮らすイメージができた。島民が好意的に話しかけてくれたことも移住を決める動機となった」と振り返る。

 店内はカウンター3席、テーブル8席。メニューは、ハヤシライスなどの日替わりランチ(1,200円)を提供するほか、「萩原珈琲(コーヒー)」(神戸市中央区)の炭火焙煎(ばいせん)コーヒー豆を使った「かもブレンドコーヒー」、「かもミールティー」(以上550円)、みかんジュース(450円)などのドリンクと、「おかしの時間」(備前市)の米粉のシフォンケーキ(600円)、抹茶あずきミルクのフォンダンケーキ(650円)などを用意する。

 同店は、移住者の視点を生かし移住支援の窓口も行う。これまで備前市の移住定住課が主催する相談会を行ったこともある。なほ子さんは「相談できる人がいると、安心して移住を決めやすい。私たちは2年間で4度訪れ、家や店舗物件を紹介してもらい見つけることができた。飲食店の経験がなかったので、『てれやカフェ』(瀬戸内市牛窓町)で修業をさせてもらうこともできた。観光客が何度も訪れたくなるような雰囲気づくりをして、なじみの場所になってほしい」と話す。

 今後は、地元の野菜を使ったメニューを作るほか、なほ子さんが館長を務める中高生のためのフリースペース「INBase(インベース)」(備前市伊部)の学生とのコラボメニューを開発する予定。

 営業時間は11時~15時。月曜定休。

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