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MINIをデニム仕様に 井原の青木被服がデザインしたコンセプトカー公開

青木被服の青木俊樹専務とブルードライブ

青木被服の青木俊樹専務とブルードライブ

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 青木被服(井原市西江原町)がデザインしたMINIのコンセプトカー「BLUE DRIVE(ブルードライブ)」が1月10日、MINI岡山(岡山市北区平野)で公開された。

MINIのコンセプトカー「BLUE DRIVE(ブルードライブ)」

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 青木被服は1961(昭和36)年創業。1970年代からジーンズを生産。ロンドン芸術大学でファッションデザインについて学んだ専務の青木俊樹さんが2010(平成22)年に入社し、翌年にブランド「FAGASSENT(ファガッセン)」を立ち上げ、パリやミラノのコレクションで発表を始めた。元ビートルズのリンゴ・スターさん、B’z、Xジャパンなどのアーティストの衣装制作なども手掛ける。

 MINIは1959年、イギリスのブリティッシュ・モーター・コーポレーションが発売した小型乗用車。1961年にジョン・クーパーが開発に参加し、スポーツモデル「ミニ・クーパー」が誕生する。1981(昭和56)年に日本正規ディーラーを設立し、1995(平成7)年にBMWが買収。2001年にBMWが生産を始めた。

 MINI岡山を経営するアルコン岡山の取締役・辻坂俊範さんによると、販売スタッフからデニム製のネクタイを作りたいという声がきっかけだったという。2002に年イギリスでスタートしたレース「MINI CHALLENGE」で2019年、初出場で優勝したレーサーの末廣武士さんから、友人の青木さんを紹介された。青木さんの奇想天外な発想と桁違いの表現からネクタイだけのコラボで終わらせたなくないと思い、コンセプトカーを作ることになった。

 ブルードライブは、ミニ・クーパーSコンバーチブルの外装に切り裂かれたブラックデニムから下地のブルーデニムがのぞく。ブルーデニムは横糸に銀糸を使いかすかにキラキラして見える。ブラックデニムの糸のほつれたようなダメージは、高い刺しゅうの技術が表情を作っている。車内は、豚革を使った藍色に輝くプラズマブルーレザーを使用。

 併せて、今回のコラボ企画を元にしたアパレルライン「DEVIL(デビル)」を発表。フライトジャケット・MA-1、デストロイデニム・スキニーパンツ、刺しゅうデニムドッグドール、ブレードバッグ、ボストンバッグを販売する。

 青木さんは「かわいいイメージのあるミニだが、ジョン・クーパーがレースカーとして生み出した経緯を改めて知り、また末廣さんのレースをサーキットで見たことで、感情をむき出しにアグレッシブで躍動感のある表情を作り出したくなった。車内は、ラグジュアリーで運転時の高揚感と安心感を与え、外装とのコントラストを作った。混迷する現代の暗闇を、引き裂く光のような存在であるように、真剣勝負をする時にまとうデビルのように殺気を表現した。カジュアルなイメージのあるデニムから重厚感や疾走感、スタイリッシュでラグジュアリー、多くの可能性を今後も表現していく」と話す。

 MINI岡山では今月28日まで展示し、30日は井原警察署で行われる展示とパレードにも参加する予定。今後はコンセプトカーだけでなく、デニムを使った青木被服とのコラボMINIを販売する予定もあるという。

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