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中塚浩生誕100年スライドトークショー 撮りためた写真から昭和振り返る

中塚浩について話す野村泰介さん

中塚浩について話す野村泰介さん

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 岡山市の西川沿いにある蔭凉寺(岡山市北区中央町)で12月3日、スライドトークショー「中塚浩が遺(のこ)した昭和の写真~戦前・戦後の東京の日常」が開催される。

1958(昭和33)年の写真

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 中塚浩は大学を卒業後、1944(昭和19)年NHKに入局し、音楽資料室で勤務していた。母の名前が「翠(みどり)」であったため、「翠の子」から「suishi」と名乗っていた。趣味で撮りためた写真は確認しているだけで1万点以上。

 トークショーは中塚の孫である野村泰介さん、娘の野村由美子さん、suishiファンのコピーライター内海慶一さんの3人で行われる。1940(昭和15)年から1994年までの東京、特に新橋、日比谷、中野、渋谷で撮られた写真を約50点スライドで流す。晩年過ごした岡山の写真も数点用意している。

 職業柄、音楽と接することの多かった中塚は、作曲した譜面をいくつも残している。トークショーの後、中塚が学生時代に書いた曲を由美子さんのバイオリンと三好麻友さんのピアノで演奏する。

 今年は生誕100年、来年は没後20年。葬儀の会場も蔭凉寺だったという。野村さんは「法事は写真などを見ながら昔話をするのが恒例だった。何気ない風景なのでアート作品ではないが、普通は残っていない昭和の時代を見せてくれる。これから写真の整理などを行っていくが、イベントとしてお見せするのは今回だけ」と話す。

 「若い人には昭和の時代を新鮮に感じることができる。年配の方には懐かしい風景を思い出すことができる。祖父の生きた時代を振り返ることで生誕100年を祝いたい」とも。写真はブログに掲載し、ツイッターでも「1日1枚suishi写真」として投稿している。

 開催時間は18時~20時。入場は500円。

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