岡山市奉還町にある「岡山ジャワガムラン教室」(岡山市北区奉還町3)で1月9日、「初春おんがく会」が開かれた。
代表の岩本象一(しょういち)さんが、インドネシア・ジャワ島の伝統楽器ガムランを指導する同教室。岩本さんは2005年からインドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校でガムランを学び、2010年から岡山を拠点に演奏活動を行い、国内外のアーティストと共演している。
今年で3回目となる発表会には約40人が来場し、室内はいっぱいになった。昼の部は15人の受講生がバティック柄のシャツやスカートを着て演奏。大阪からアナント・ウィチャクソノさんと西田有里さんがゲストとして加わり、歌と演奏を盛り上げた。童謡や結婚式で使われる曲など、ジャワ島でポピュラーな11曲を披露した。夜の部は、アナントさんがジャワの「ワヤン・クリ(影絵芝居)」を上演したほか、ピアノとガムランのデュオユニット「ナリモ」が演奏を披露した。
受講生は、インドネシア旅行中や演奏会でガムランの音が好きになり演奏を始めた人が多い。演奏歴は半年から5年まで幅広く、週2回程度、音色の心地よさを楽しみながら練習を続けているという。
岩本さんは「楽器を鳴らすと音と一体になれて、とても気持ちよく感じる。簡単に音が出せるので合奏に参加しやすい。西洋音楽とは違った不思議な音の世界を楽しめるのが魅力」と話す。
来場した30代女性は「金属の楽器なのに優しい響きの音色が好き。南国ののんびりした雰囲気が懐かしくなった」と話していた。