「アートスペース油亀」(岡山市北区出石町2、TEL 086-201-8884)で現在、企画展「珈琲のための器展」が開催されている。
同ギャラリーが作家にオーダーした、コーヒーカップ・ドリッパー・ピッチャーなどの陶器作品と、スプーン・フィルター立てなどの木工作品を展示する同展は今年で8回目。
全国から50人の作家が作品を出品しており、約3000点を展示販売する。会期中、日替わりコーヒー(500円)も用意する。
同展では2010年の第1回から、ポスターやフライヤーのモデルとして、同ギャラリーの近隣に住む野崎薫さんを起用している。喫茶店を巡りコーヒーを飲むことが長年の趣味という野崎さんは今年で104歳。野崎さんは「企画展の趣旨にふさわしい人として、協力を依頼された。いつもおいしいコーヒーを出してくれてありがたい。ここに来て飲むのが一番」と話す。
同ギャラリー代表の柏戸喜貴さんは「野崎さんのコーヒー好きの歴史は、私たちとは比べものにならない。毎年この企画展を楽しみにしてくれている。歩いてふらっと来店され、お客さまとの写真撮影にも応じてくれる。砂糖2本、ミルクたっぷりの甘めが好みのようだ」と話す。
2月24日・25日は、手回し焙煎機を制作した田中均さんが説明をしながら、約30分で250グラムのコーヒー豆を好みに合わせて引く「焙煎体験会」を行う。その場で焙煎したオリジナル豆でドリップコーヒーを入れ、ケーキと共に提供する。残りの豆は持ち帰りできる。参加費=3,500円(予約優先)。
開催時間は11時~19時。火曜定休。入場無料。3月5日まで。