![NPO「ポケットサポート」代表理事の三好祐也さん](https://images.keizai.biz/okayama_keizai/headline/1490323238_photo.jpg)
岡山のNPO「ポケットサポート」が現在、「入院中の子どもたちの学習・体験サポート」プロジェクトを展開している。
入院中や自宅療養中の子どもを対象に、学習サポートや復学サポートをはじめ、入院が原因で体験できないクリスマスイベントや始業式などのサポート、入院時に知り合った友人との交流会開催などに取り組む同NPO。
代表理事の三好祐也さんは「中学校2年生まで入院生活を送った経験がある。運動会や遠足など参加できなくて寂しい思いをした」と振り返る。「不安な気持ちや弱音を周りの大人に話せずにいる子どもは多いはず。病院関係者でも親でも先生でもないボランティアの大学生だからこそ、寄り添えることがある。病気を忘れて笑顔で過ごせる時間を一緒に過ごしたい」と話す。
同プロジェクトでは、360度カメラやVR技術を使い、クリーンルームにいる子どもにも卒業式や花見、花火大会、運動会などを疑似体験してもらい、同級生たちと経験を共有できるプログラムを提案する。
同NPOでは現在、岡山大学病院に入院している子ども患者約10人にサポートプログラムを提供しているという。「サポートを必要としている子どもは、岡山市内に500人以上いると想定している。もっと多くの子どもをサポートできれば」と三好さん。
同プロジェクトは現在、クラウドファンディングサイト「レディフォー」で支援資金を呼び掛けている。締め切りは3月31日。