岡山県立岡山盲学校(岡山市中区原尾島4)を中心に活動しているブラインドサッカーのチーム「岡山デビルバスターズ」が4月25日、結成から2年を迎えた。
ブラインドサッカーは視覚障がい者がプレーするパラリンピック正式競技。特殊な鈴が中に取り付けられたボールを用い、40メートル×20メートルのコート、両サイドには高さ1メートルのサイドフェンスを並べてプレーする。4人のフィールドプレーヤーはアイマスクを着け、ゴールキーパー、相手側ゴール後ろに立つガイド、監督の指示を聞いて、ボールの位置やゴールの向きを把握しながらプレーする。
監督の安藤久志さんがブラインドサッカーに出合ったのは約10年前。数年間、週末に東京の活動に参加し、指導者資格を取得した。けがで右の視力が下がり、視野は限定されているという安藤さんは、岡山でもプレーする楽しさを伝えようと2015年に告知を始めた。視覚障がい者、他の障がいがある人、健常者が集まり現在のメンバーは約18人、協力者・サポーターも数人いる。
安藤さんは「デビルバスターズは障がいの種類や有無を超えて活動し、お互いに成長できるチーム。アイマスクを着けるとチームメイトの声がないと動けない。指示をよく聞く、分かりやすく指示することが欠かせない」と話す。
同チームは、みなとみらいスポーツパーク(神奈川県横浜市)で7月1日から開催される「第16回アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権」に出場する。全国規模の大会は初めて。公式戦では未勝利だが、4月の練習試合で勝って喜び合った。プレー歴1年の牧野小百合さんは「まずは1点取れるように、チームで頑張りたい」と練習に励む。