岡山県内唯一の男子校の関西(かんぜい)高校(岡山市北区西崎本町)が6月12日、岡山初のデニム学生服の導入を発表した。
1887(明治20)年に開校し、今年10月に創立130周年を迎える同校。2015年から「制服検討委員会」で話し合い、詰め襟の「学ラン」から濃紺のデニム生地のジャケットとベージュのチノパンに変更することを決めた。井上峰一(みねひと)理事長は「伝統校の次の100年を見据えた取り組みの一つ。岡山の繊維産業を代表するデニムを制服として身に着け、郷土への愛着と誇りを持つ生徒を育てたい」と話す。
デニム学生服の企画製造は、デニム製品を手掛けるジャパンブルー(倉敷市児島味野)が協力。ジャケットの生地は同社が開発した新素材「SHIN・DENIM(シン・デニム)」。洗濯機で丸洗いしても色落ちしないデニム生地が3年間制服として耐用できる学生服として採用された。
同社を代表するブランド「桃太郎ジーンズ」がコラボレーションし、ジャケットの内ポケットとチノパンの後ろループに同ブランドのロゴのパッチが付けられている。合服のニットセーターの腕の白い2本線は、同ブランドのポケットのデザインを取り入れた。
試着した在校生は「いつも着ているジーンズとは違うおしゃれなデニム、ジャケットの丈は格好いい。関西の制服は学ランのイメージしかなかったので、こんなに変わってびっくり。新入生がこの制服をかっこよく着られるよう成長できたら」と話していた。
デニム学制服は2018年度入学生から導入する。