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岡山・北区に食堂「ぽん太」 店の手伝いで飲食無料や食事券シェア制度も

店主の横田都志子さん

店主の横田都志子さん

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 岡山市北区の済生会総合病院近くに9月10日、カフェ・定食「ぽん太」(国体町)がオープンした。

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 「unita設計室」の横田都志子さんが建築設計の仕事を続ける傍ら、朝食・昼食を中心に提供する飲食店としてオープンした同店。席数は12席。

 NPO「永瀬清子生家保存会」の活動も行っている横田さんは「永瀬のいう『何で食べていくのか』と言う言葉に心を動かされた。時代がどんなに変化しても生きていける飲食店を目指したい」と話す。

 横田さんによると、これまで建築現場で働く職人の中には、朝も昼もコンビニ弁当という人がいたという。夜の時間帯に居酒屋やバー営業を行うことも考えたが、朝食・昼食を中心にしたという。店名の「ぽん太」は細川たかしさんの曲「新宿情話」の歌詞の中から取ったという。

 同店では、岡山弁で「手伝い」を意味する「テゴ」の制度を導入する。1時間「テゴ」した人には800円分の食事券を進呈する。対象時間は、「朝テゴ」(6時30分~7時30分)、「昼テゴ」(A=11時30分~12時30分、B=12時30分~13時30分)、「仕舞テゴ」(14時~15時)。「朝テゴは高校生などテゴ後に朝食食べて学校に行ってほしい」と横田さん。

 入り口付近に掲げる「ペイフォワード(恩送り)ボード」には、客などが無償提供する食事券を貼り付け、その券を使って食事をすることもできる。「食事をしたいが手元にお金がない人、財布を落としてしまった人、誰でもこの食事券を使って構わない。2つの制度は、未来食堂(東京都千代田区)を参考にした」と横田さん。

 メニューは、朝食(600円)、昼食(800円)、バタートースト(250円)、ジャムトースト、今日のおやつ(以上300円)、コーヒー、紅茶、牛乳、オレンジジュース(以上400円)など。学生証提示でご飯・みそ汁はお代わり無料となる。

 営業時間は7時~15時。1日・17日と木曜定休。

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