オープントークセッション「NPOと災害支援はこの20年で『進化』したのか。」が12月15日、岡山市勤労者福祉センター(岡山市北区春日町)で開かれる。
1995年1月の「阪神・淡路大震災」でボランティア活動が盛んになったことから1998年NPO法が成立。同イベントは同法施行20周年記念企画として開催する。
話題提供者の一人でもある「岡山NPOセンター」の石原達也さんは「NPOの活動は災害と共に進化を遂げてきた。国や市町村ではできないことや、素早く対応できないことを、NPOの力で解決することができた。今後起こりうる災害でも、また平時であっても、どう連携して社会をつくっていくのかを共に考えたい」と話す。
「日本NPOセンター」の吉田建治さんは、NPO活動と災害のこれまでを、「ひろしまNPOセンター」の松原裕樹さんは、平成30年7月豪雨での広島での実例をもとにそれぞれ話す。
石原さんは豪雨災害で実際に行ってきた日本発の取り組みなどを紹介。発災から3日目には民間の支援団体を集めて「災害支援ネットーワーク会議」が行われ、民間組織が使える金の確保を目的とした「みんなでつくる財団おかやま」が「ももたろう基金」を立ち上げたほか、スマートサプライ、ピーティックス、キントーン、フェイスブックなどITを活用した支援と情報共有が行われたことなどに触れる。
「芸能人・有名人、企業からの寄付に目が奪われるが、民間(NPO)活動がつながり、活動してきた価値は計り知れない。災害が起こったことで見えてきた民間の行動力と可能性が今後の社会形成の鍵となる」とも。
開催時間は15時~18時。参加無料。