吉備津神社(岡山市北区吉備津)で1月3日、「矢立の神事」が行われた。
吉備津神社は、桃太郎のモデルとされる吉備津彦命(きびつひこのみこと)が主祭神。鬼神「温羅(うら)」の鬼ノ城へ向かって弓矢を射った伝説に由来する神事。1960(昭和35)年、岡山県弓道連盟と共同で復活した。
吉備津彦命が矢を置いたとされる「矢置岩」周辺に、9時頃、約100人が集まった。藤井崇行宮司が7本の矢を岩の上に並べ、無病息災・五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。侍姿2人が矢を放ち、その後4人が次々に矢を放った。東西南北に矢を放ち、鬼神の侵入を防ぐ神事とされている。