9人のクリエーターの作品展「モノとコトバdays」が4月20日から、アジェクティヴデザインオフィス(岡山市北区中山下1)で開かれている。
同展は初開催で、主催の同社デザイナー・磯野理奈さんは編集プロダクションを経て独立。2016年、現在の桃太郎大通り沿いにあるビルに移転してきた。ディスプレーに向かい1ミリ単位に気を使い仕事をしている中、大学の同級生でもある陶芸家の加藤直樹さんなどが自由な発想でものづくりをする様子に刺激を受け、同展を開くことを考え始めたという。
作品は、岡山出身の陶芸家・加藤直樹さんのお皿やカップなど10点以上、島根県松江市で活動する布・革雑貨「布のかばんと小物 みずいろ」のシンプルで実用的なかばんなど、熊本の帆布・革雑貨を製作のMikoさんはリンゴやレンコンなど食べ物にペンキを塗り、帆布に1つずつはんこのように押したバッグなどを展示する。磯野さんは「純粋に物質に対するいちずな気持ちとこの世に1つしかないものを作るという姿勢に心が動かされる」と話す。
そのほか、SNS以外では作品発表をしたことがないというイラストレーターのさかあさこさん、noteで発表していた作品を短編集として初めて紙ものにしたkoalaさん、とじられていない短編小説を書いた竹井進さん、外出することが難しい人に写真を撮って届けるMaikoさん、カメラマンとエッセイストの立場でマガジンを作るmao nakazawaさん、zineの制作やライター活動をする西平麻依/まいもさんが出展している。
「デジタルなものづくりが可能になったことでコストが下がり表現がしやすくなった。代わりにものになることが希少になった。編集された美しさも確かにあるが、制限を超えた自由な発想とエネルギーを持つ人を応援したいと思った。強い思いで表現する人は誰でもクリエーターになれると信じている」とも。
開催時間は10時~18時。今月28日まで。