岡山県総社市産の赤米を使った地産地消コーヒー「KUROCAFE(クロカフェ)赤米ブレンド珈琲」が9月1日に発売された。
地元農産物とコーヒーを合わせたオリジナルのブレンドコーヒーで、すでに販売されている美作市勝央(みまさかししょうおう)の黒大豆「作州黒(さくしゅうぐろ)」を使った「作州黒黒豆ブレンド珈琲」に続く第2弾となる。商品開発・販売を行うのは岡山市の「食と農デザインプロジェクト・フーダ」(北区富町2、TEL 086-252-1616)。岡山県農協印刷社内で「印刷以外の仕事も」と、2011年春から始めたプロジェクトで、パッケージデザイン、食に関するイベントなどを行う。
赤米は古代米の一種で全国的にも生産量が少なく、伝統的に生産を守り続ける数少ない産地、総社市の「べにぞめもち」を使用。今回、同市の「レッドライスカンパニー」の協力を得て商品化が実現したという。
コーヒー豆は前商品同様、岡山市中区のコーヒー店「tostino coffe(トスティーノコーヒー)」による「デカフェコロンビア」(ノンカフェイン)を使い、コーヒー本来の風味を損なわず、カフェインが苦手な人や妊婦も安心して飲めるという。
赤米自体は主張は強くはないが、コーヒーの苦味を米の甘みが飲みやすく和らげ、コーヒーとの相性も良い。黒豆ブレンドは後味に黒豆の香ばしさが特徴。ターゲットは主に30~40歳代の女性で、親しみやすくかわいらしいキャラクターをモチーフとしたパッケージデザインに仕上げたという。
スタッフの土師英彰(はじひであき)さん(41)は「岡山発のご当地ブレンドコーヒーとして広めていきたい。このコーヒーで、岡山で希少な赤米が伝統的に作られてきたということを知ってもらうきっかけになれば」と熱意を語る。
価格は、ドリップパック10グラム1パック入り=189円、5パック入り=788円。商品はウェブサイトや取扱店で販売するほか、今後もデパートやイベントなどで試飲販売を積極的に行っていくという。