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岡山・赤磐市3人の作家が共同作品展 刺繍レース作品「森のシルエット」

共同作品展「纏(まと)う、飾る、贈る」の「ねっこからとべ」の樋口真規さん(右)と「キノワ」の上田敏之さん(左)

共同作品展「纏(まと)う、飾る、贈る」の「ねっこからとべ」の樋口真規さん(右)と「キノワ」の上田敏之さん(左)

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 共同作品展「纏(まと)う、飾る、贈る」が2月14日、カフェギャラリー「momotose」(赤磐市惣分)でスタートする。

共同作品展「纏(まと)う、飾る、贈る」の森のシルエット

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 同展は、刺繍(ししゅう)レースブランド「音の絵」の間野奈々江さんが、刺繍のモチーフとなる「岡山模様」を創作ユニット「ねっこからとべ」の樋口真規さんに依頼したことからスタートした。

 樋口さんは、焼物作家で妻の田計珠実さんと2017(平成29)年に赤磐市に移住。「岡山模様」を制作するに当たり、「特別なものを探すのではなく、身近にある一瞬の美しい景色」を1年以上スケッチした。その中から昨年3月18日に描いた、岡山自然保護センターで見つけたホオノキの冬芽をモチーフに「岡山模様」は作られた。同展では、元になったスケッチ30点以上と冬芽のドローイングを10点展示する。

 樋口さんが描いた「岡山模様」を間野さんがレース作品にしたのが、「森のシルエット」。倉敷市にあるアパレルメーカーで服飾デザイナーをしていた間野さんは、西日本唯一となったエンブロイダリーレース織機が赤磐市にあることを知り、2016(平成28)年に移住した。エプロン、スカート、バッグ、小物などレース作品約50点も展示販売する。

 「森のシルエット」や原画などは「キノワ」の上田敏之さんが制作した額に入れて展示する。古民家の大黒柱として使われていた桜の木を使って作成。上田さんは「柱や梁(はり)として使われていた時のほぞなどを残し、古材の良さと中に入れる作品のバランスを考えながら作った」と話す。上田さんは埼玉県より移住し、リサイクルショップを展開する「ライフスタイルギャラリー」(倉敷市)でアップサイクルブランドを立ち上げ、昨年独立。古材を使った額や家具を制作している。

 樋口さんは「多くの風景から遠景、近景を丁寧に採取した。『森のシルエット』のつぼみの部分まで細かな表現など、近寄って見てほしい」と話す。

 このほか、会場の「momotose」で使っている贈答用の掛け紙のイラスト、「草々sousou」(岡山市東区)の養生茶のパッケージ、「冬芽」の原画を元にしたメッセージカードなど樋口さんの作品も展示販売する。

 開催時間は11時~17時。水曜・木曜・日曜定休。入場無料。今月25日まで。

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