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岡山・美作市上山地区から鹿革ブランド 上山地区の棚田再生を次世代へ

美作市上山の鹿革ブランド「Tsunag.」代表の梅谷真慈さん

美作市上山の鹿革ブランド「Tsunag.」代表の梅谷真慈さん

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 美作市上山地区で棚田再生の活動をする梅谷真慈(まさし)さんが、鹿革ブランド「Tsunag.(ツナグ)」(美作市)を設立して3カ月がたった。

鹿革ブランド「Tsunag.(ツナグ)」のカバンや名刺入れなどの鹿革製品

 梅谷さんは、奈良県出身。2009(平成21)年に美作市上山へ移住した。岡山大学大学院在学中の2010(平成22)年から、棚田再生活動に参加。約8300枚あった棚田を田に戻している。約4分の1の再生が終わり、米作りをしている。

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 耕作放棄地になった田を再生させるには、3~4年かかるという。再生された田で起こる次の壁が、イノシシやシカの獣害。耕作物を食い荒らすだけでなく、土砂災害や人的被害など、生活そのものを脅かす。地元の猟師に教わりながら狩猟を行うようになった。自身で捕獲するのは10頭前後だが、鹿革を有効活用できないかと約5年前から試行錯誤してきた。田を荒らす憎い存在としての野生動物だが、農地に現れるのは人が里山を荒らしていることが理由でもある。「頂いた命を余すことなく使いたい」という思いになり、移住して10年を迎える節目、本格的に鹿革製品の販売を始めた。

 財布、キーホルダー、PCケース、ペンケース、コードクリップ、名刺入れなど15アイテム以上を準備している。梅谷さんは「鹿革は柔らかく、肌触りが良い。使い込むほどなじんでくる。野生動物なので、傷があるものもあるが、岡山の深い山に生きていた証拠でもあり、魅力だとも思っている」と話す。

 革製品を通して、棚田の暮らしを未来につないでいきたいという思いから、ブランド名を付けた。今後は、商品のラインアップ、カラーバリエーションを増やし、岡山の名産品に育てていきたいという。

 クラウドファンディングを3月24日まで受け付ける。「過疎化が進み、人口が減った上山地区に地域おこし協力隊を含め多くの人が関わるようになった。クラウドファンディングを使ってより多くの人に上山に関わる人が増え、面白いことができる好循環を生み出したい」と話す。

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