浅口市産業振興課と浅口市観光協会は4月27日、浅口市内にある飲食店のテークアウト(持ち帰り)情報をSNSツールで共有するプロジェクト「#浅口エール飯」を開始した。
「#〇〇(地名)エール飯」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため冷え込んだ外食産業を応援する取り組み。大分県別府市で3月18日に始まった。発案した別府市の外郭団体「B-biz LINK(ビービズ・リンク)」がコンセプトなどの使用許諾を不要としていることから、同様のプロジェクトが全国で広がっている。地域の飲食店や住民が、テークアウトメニューにハッシュタグ「#〇〇(地名)エール飯」を付けてツイッターやインスタグラムなどに投稿する。
外出自粛が続き、経営困難な市内の飲食店もあるという。外食が減り、家で毎食準備するのが大変だという声も多い。同市産業振興課の大月光星(こうせい)さんは「市はどういった支援ができるか、他の自治体の事例を調べ、『#別府エール飯』を知ったのが約1週間前。ビービズ・リンクからコンセプトやデザインデータの提供をしてもらえることが分かり、スピーディーに開始できた。これからは市民の力を借り、活性化につなげたい。同一のハッシュタグを使って発信することで、市内のテークアウト情報を見つけやすくなる。飲食店の応援にもなるのでぜひ使ってほしい」と話す。
浅口市の職員有志は「あさくち応援力(ちから)めし」と題し、市職員に向け「日頃の弁当を市内事業者の弁当に切り替えませんか」と呼び掛ける取り組みを計画している。5月1日以降、週2回、前日までに取りまとめて市内事業者に弁当注文を行う。注文した弁当は「#浅口エール飯」を付けてツイッターやインスタグラムなどに投稿し、地元の飲食店を応援する。
5月中旬、浅口商工会と連携し、同市観光協会のホームページにテークアウト情報をまとめた特設ページを開設予定。