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岡山経済新聞「オカケイ・カレー部」 第3回はゲストハウス「KAMP」

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 第3回の店は「KAMP(キャンプ)」

 「KAMP」(岡山市北区奉還町3)は、2014(平成26)年7月から奉還町商店街近くで営業するゲストハウス。国内外から来た旅行者が宿泊するほか、ラウンジスペースではカレーやアルコールの提供、ライブやトークイベントなども行っている。

 店主は北島琢也さん。2010(平成22)年から2018(平成30)年まで、瀬戸内市牛窓にある無人島で音楽やアートを楽しむイベント「牛窓ナチュラルキャンプ」を主催する中で、一時的なイベントではなく、「アーティストや来場者がいつでも来ることのできる場所が欲しい」と考え、同店を開いた。

旅行者と地元住民をカレーがつなぐ

 北島さんは「古着店を営んでいた頃、展示会で全国を巡る中で、各地のカレーを食べるのが楽しみだった」と話す。徐々にカレーマニアになっていく北島さん。多くのカレー店が出店するイベントに出かけては、気に入ったカレー店の店主にレシピを尋ね、自宅で再現していたそうです。

 ゲストハウス開業時、何か名物を作りたいと考え、オリジナルカレーの開発を始めたそうです。今では、カレー店として認知している人も多い同店。「カレーを食べに来た地元住民と、国内外の宿泊客が共存する空間になったことも良かった」とも。

カレーで「整う」辛さを目指す

 メニューは、チキンマサラとキーマ、ポークヴィンダルのほか、辛口が苦手な人のためにハヤシライスを用意する。副菜にマッシュポテトやタマネギのアチャール、カボチャのスパイス炒めなどが付く。「カレーの辛味と副菜の甘みや酸味を混ぜ合わせて変化を楽しんでほしい」。カレーの辛さは、退店時に風が涼しく感じる程度を目指して調整しているっという。「サウナでいいう『整う』感覚をカレーで感じてほしい」と。

オカケイカレー部員の声

 オカケイカレー部員からは「カレーも副菜も量が多く食べ応えがあり大満足だった」「野菜のだしが味の中心になっているからか、全体の香りがマイルドで食べやすい」「寝不足だったが体が温まり元気が出た気がする。今日の後半も頑張れそうだ」などの感想が聞かれた。

カレーは日常の活力剤

 実は、当日カレーを食べにたにもかかわらず、翌日にも個人的に同店のカレーを食べに行った。風邪気味で重い体に活力が欲しいと思った時、「整う」感覚を求めて足が向いた。これからのカレー部の活動でも、辛さや味の濃さだけではない、スパイスの良さを楽しんでいきたい。

(文=岡山経済新聞・杉原禎章)

これまでのカレー部
第1回は、パイシーパイス
第2回は、スリランカカレー・ワラン

 

 

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