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岡山・自然を感じる体験ツアー「山にまつわるエトセトラ」 クラウドファンディングも

(左から)「___にまつわるエトセトラ」の三宅康太さんと池上慶行さん

(左から)「___にまつわるエトセトラ」の三宅康太さんと池上慶行さん

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 岡山県を拠点に活動するユニット「___にまつわるエトセトラ」が現在、体験ツアー「山にまつわるエトセトラ」を準備している。

「___にまつわるエトセトラ」のバーニーズマウンテンドッグのドン

 同ユニットは、空欄に入る言葉をテーマに、時間をかけて手足を動かし感じながら、本質を探る活動を、三宅康太さんと池上慶行さんが、今年3月にスタートした。新プロジェクト「山にまつわるエトセトラ」では、大芦高原キャンプ場(美作市上山)での体験ツアー「WONDER TREK」と、山で着られる「mountain coat」の制作などを行う。

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 三宅さんは、2017(平成29)年に美作市上山に地域おこし協力隊として、大阪から移住。同地区の棚田再生とキャンプ場の再建を中心に活動をしてきた。証券会社に勤務し、働き方・生き方に疑問を以前から感じていた。大学時代にウインドサーフィンをやっていたこともあり、自然との関わりが暮らしを豊かにしてくれるのではと移住を決意した。「体験ツアーでは、経験だけでなく自然を感じる心を提供したい。都市部に住んでいても、夕陽をきれいだと気付く心を大切にしたい」と話す。

 「WONDER TREK」では、山歩き、たき火、夕飯、コーヒーの焙煎(ばいせん)、本の朗読会など内容は参加者に合わせて決めることができる。テントや寝袋などの準備があり、日帰りと宿泊の2コースを用意する。たき火に使う小枝を調達しながら約30分の山歩き、マッチやライターを使わず火打ち石での火起こし、野草摘みや夜空や星座を眺めるなども予定している。9月以降にスタートする予定。

 池上さんは、2018(平成30)年に倉敷市児島に地域おこし協力隊として、東京から移住。アパレル会社で勤務していたが、もっと生産者や思いに近い現場を求めていたという。デニムブランド「EVERY DENIM」(倉敷市児島唐琴)が経営するホステル「float(フロート)」のオープンにも貢献した。

 「mountain coat」の制作には、美作市上山に住むデザイナー蟻正敏雅さんと共に何度も試作を作り、実際に山へ入り検証して作った。帆布メーカー「タケヤリ」(倉敷市曽原)とアパレルメーカー「グロワール」(倉敷市児島唐琴)の協力で製造している。スウェーデン軍スノーパーカーのシルエットを基準に、服の上からかぶることを想定している。

 素材は綿100%の帆布を使い、たき火で火の粉が飛んでも燃えづらく、山道を歩いていて枝などでけがをしない丈夫さがあり、多少の雨なら弾く。最も薄手の11号を使い、風通しの良いゆとりのある形状をしている。服の側面の4本のひもをくくれば、服と体との隙間を減らし、夜の寒さを自らの体温で和らげることができるように考えたという。胸元もボタンではなく片手で開け閉めができ、寒さ対策を考えて作った。拾った小枝などを入れられる大きなポケットと貴重品を入れる小さなポケット、ボタンはヤシの実製を使うなど燃えづらく自然な素材をなるべく使っている。

 「アパレルブランドを作るつもりはなく、山で過ごす時間をもっと大切に、もっと楽しくするためのアイテムとしてコートを作った。素材、機能、自然環境との調和などを考え、何度も試行錯誤して使いたいと思えるものを作った」と池上さんは話す。

 現在、同プロジェクトの仲間と資金集めのためクラウドファンディングを展開。支援者とのオンラインたき火イベントも企画している。「音や風、匂い、温度は感じられないが、どこからでも参加できる利点などオンラインでしか味わえないこともある。バーニーズマウンテンドッグのドンも連れて、火を起こすところから一緒に過ごす時間を楽しみ、共に楽しめるチームが作れればうれしい」と話す。クラウドファンディングは7月21日まで。

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