チョコレート店「Alfer(アルファ)」(岡山市北区東花尻)が7月26日、オープンした。
同店は、カカオ豆からチョコレートを作る「Bean to Bar(ビーントゥバー)」の専門店としてオープン。店主の阿地由季子さんは、倉敷市児島でジーンズのダメージ加工などをしていたが、2018(平成30)年にオープンしたチョコレート店「石挽(いしびき)カカオissai(イッサイ)」(矢掛町)でビーントゥバーに出合った。
カカオ豆のロースト、仕分け、皮むき、チュニブ(胚芽)取り、摩砕(まさい)、テンパリング(温度調整)、モールド(型枠)に流し込む作業まで、全工程を手作業で行う。手作業で行うことで、カカオ豆の風味を増し雑味のないチョコレートを目指している。滑らかな口当たりにするために、砂糖は10種以上試作し、粒子のそろったきび糖を使っているという。
チョコレートは、カカオ豆の産地ごとに「ニカラグア68%」(1,230円)、「ウガンダ75%」「トーゴ75%」「インドネシア70%」(以上1,260円)、「マダガスカル75%」(1,350円)と、「カカオ豆のクランチ」(1,300円)の6種類。阿地さんは「お酒が好きな人には少し酸味があるマダガスカルやインドネシア、コーヒーと一緒なら甘みのあるニカラグアやトーゴ、ホットミルクなら蜂蜜のような甘みのあるコスタリカがお薦め。甘さを楽しむなら日本茶と一緒に食べるのもお勧めしている」と話す。
このほか、「焼きチョコクッキー」「チョコ・フィナンシェ」(以上600円)の焼き菓子やガーナのカカオ豆を使った「ホットチョコレート」(750円)と数量限定の「チョコラムレーズンアイス」(650円)も用意する。
チョコレートのサイズは、縦12センチ・横5.5センチ、厚み5ミリ。正方形に対角線が入った模様をしていて、ダイヤのような光を表現している。モールドは新潟の専門店で、受注生産している。一つずつ丁寧に作ったチョコレートを陳列する店内は、紺色とシルバーを使って「美術館」をイメージして作ったという。
「作る人によって味の変わるチョコレート。おいしいだけではなくプラスアルファの価値を提供したい。今後は果物とのコラボや砂糖の違いで食べ比べられるチョコレートなども考えている。カカオ豆農園から関わるファームトゥバーが作れるようになりたい」とも。
営業時間は11時~19時。火曜・水曜定休。