「さぁ思いっきりハミダそう!岡山のハミだしたい高校生集まれ!」が9月12日、ももたろう・スタートアップカフェ(岡山市北区駅前町)で開かれる。
主催は、金光学園高校出身・慶応義塾大学1年生の山本幸歩さんと、矢掛高校出身・岡山商科大学1年生の原田亜季さん。当日は、岡山城東高校3年生の金子晴信さんと矢掛高校3年生の田中美鈴さんが、「ハミデタ高校生プレゼン」を行う。活動内容だけでなく、どんな成長があったのか、どんな挫折があったのか、自信を持てた体験や小さな一歩から見えたことなど、同世代の高校生が「私もはみ出してみよう」と思えるプレゼンテーションをする。
「みんなでもっとハミダソウ」ワークショップでは、高校生が日常感じている疑問を模造紙に書き出し、自由に自分なりの解決策やアイデアを共有する。山本さんは「社会課題のような難しいことだけではなく、『味のする水ってなぜ透明なの』のような興味を持ったことやもっと知りたいことでもいい。問いを探せる高校生ばかりではない。誰かの問いに一緒に考える、アイデアを出すことではみ出すきっかけになる高校生もいる」と話す。
イベントの開催に当たり山本さんは「高校生の時、やりたいこと・好きなことをやろうとすると、意識が高い人だと見られることで、後ろめたさを感じていた。大学生になり、誰でも好きなことをやり応援する風土に触れ、高校生が後ろめたさを感じずにどんどんはみ出せる場所を作ろうと思った」と話す。原田さんは「中高生の時から地域活動などの学校以外の活動団体に所属している人もいる。団体に属していなくても、やりたいと思ったことをやれる、はみ出せる高校生が増えることを期待している」とも。
山本さんは高校生の時、フィンランドの教育を学びに短期留学をする。日本とは違い地域の人と接し、評価されない放課後の過ごし方に感銘を受けた。留学経験から「子どもたちが外国語や異文化に触れ合う留学生を雇用した学童保育」を提案し、岡山イノベーションコンテスト2018で審査員特別賞を受賞する。
原田さんは、地元・井原市の特産品デニムを知ってもらうためのワークショップや紙とデニムを使ったデニム紙の開発など、中学生の頃から活動を行ってきた。高校のある矢掛町では、町の魅力を伝える活動団体「YKG60」に所属したことなどから、「地域創生」に興味を持ったという。「地方創生の鍵は人。人の魅力を伝えることが重要」と話す。NPO法人カタリバが主催する探究学習のコンテスト「全国高校生マイプロジェクトアワード2018」にも出場した。
山本さんは「問いの数以上に答えがある。問いが増えれば、世の中が良くなる可能性も増える。岡山からはみ出せる高校生が増える自由な居場所作りを今後も続けていく」と意気込みを話す。
開催時間は14時~15時30分。