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岡山城天守閣前から 「うらじゃ」無観客ライブ配信、卒業者含む11連

うらじゃ振興会の事務局長・二垣幸広さん

うらじゃ振興会の事務局長・二垣幸広さん

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 おかやま桃太郎まつり「うらじゃ2020」が11月7日、無観客ライブ配信を行う。

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 1994(平成6)年にスタートした「うらじゃ」は、8月の第1土曜・日曜に表町商店街や市役所筋公道を使った踊りの祭り。今年は、8月22日・23日に予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大により中止を決定していた。

 岡山には、昔話「桃太郎」の元になった桃太郎伝説が古くからある。2018(平成30)年に「桃太郎伝説の生まれたまち・おかやま」として日本遺産に認定された。桃太郎伝説に登場する鬼は、「温羅(うら)」と呼ばれる。うらじゃ踊りは、「共生と融和」とテーマとして作られた。鬼のメイク「温羅化粧」をし、連特有の衣装を着て踊る。

 うらじゃ振興会の事務局長・二垣幸広さんは「甲子園が中止になり、多くの部活動も中止となった。コロナ禍でも来年以降に向けて何かできないかと検討し、『卒業』をテーマに今年で引退する人に脚光を当て、オンライン開催することを企画した」と話す。

 昨年の出場連は118連。そのうち岡山県内の連を中心に卒業する人がいる連を募集した。当日は、岡山城天守閣前を会場にして、各連の踊り、卒用セレモニー、総踊りをユーチューブで配信する。

 「岡山うらじゃ連四季」は卒業予定者が27人と最も多く、「岡山うらじゃ連楽鬼」は総人数が74人と最も多い。このほかに、「鬼々よろしく魁望連(おにおによろしくのぞみれん)」、「舞友団(ぶゆうだん)」「鬼恋者(おにれんじゃ)」「岡山うらじゃ連蓮雫(れんげ)」「岡山うらじゃ旭連」「楓(かえで)」「環温(わおん)」「岡山うらじゃ連笑輝(しょうき)」の合計10連が出場する。連として出場できず卒業予定者が個人で参加する卒業生合同連も準備する。

 うらじゃ連は、大人数で構成する場合も多く、新型コロナウイルスの感染を懸念して、練習ができなかったという。10月12日、岡山市観光振興課(岡山市北区大供1)とおかやま観光コンベンション協会(岡山市北区更生町3)の協力で、岡山市保健所の監修で「うらじゃ練習ガイドライン」を制作した。

 今年は、企業スポンサーを募らず運営する。例年、ボランティアスタッフが着用する「裏方」Tシャツを2,500円で販売し、運営費に当てる。胸元には「うらじゃのソコヂカラ2020」と記載し、一般販売は今年が初めて。

 二垣さんは「初の試みだが、来年に向けてのチャレンジとしたい。夏の風物詩でもあるうらじゃを今後も継続していきたい」と話す。

 開催時間は18時30分~20時55分。

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