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岡山にNYイメージした「お豆腐屋さんのカフェ」-実家が豆腐店の姉妹開業

2階店内の様子。家具や照明、小物にいたるまで全て2人で選んだという

2階店内の様子。家具や照明、小物にいたるまで全て2人で選んだという

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 JR岡山駅西口近くに10月25日、カフェとバルの店「Balloom(バルーム)」(岡山市北区駅元町、TEL 086-250-7363)がオープンして1カ月が過ぎた。店舗面積は1階、2階とも8坪の合計16坪。席数は1階は2席、2階が10席。

「畑のラザニア」(850円)

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 実家が同市内にある1960(昭和35年)創業の豆腐店「山本豆腐」という山本加津子さん(35)が姉2人と営む「お豆腐屋さんのカフェ」。若者の豆腐離れを憂い、健康的で美容に良い豆腐をもっと食べてほしいと始めた。主に30歳以上の女性がターゲットだが、近隣で働く男性が4~5人のグループで訪れることも多いという。

 ドアノブ一つから壁や柱に塗る塗料の色、デザインなど全て2人で選び業者に指定して造ったという同店は、加津子さんがアメリカ留学中に訪れたニューヨーク、ブルックリンにあるカフェをイメージしており「日常を忘れる空間でくつろぎながら、日本のヘルシーフード『豆腐』できれいになれる店」がコンセプト。加津子さんは「夢を持って来ている人の多いニューヨークは街自体にパワーがあり、行くだけでパワーチャージできる。アメリカ特有の合理的で省けることは省き、スタイルにとらわれず好きなものにはとことんこだわるところにも影響を受けた。年に一度は行っている」と話す。

 実家から仕入れる豆腐を使った料理がメーンだが、とらわれなく、おいしいと思ったものを提供し、「欲張り」なメニュー構成になっているという。食事メニューは、豆腐と揚げ、豆乳を使った「畑のラザニア」(850円)と、3日間煮込んだ「牛すじカレー」(950円)はいずれもサラダが付く。ご飯と、豆腐屋こだわりのみそを使ったみそ汁付きの「気まぐれランチ」(850円)。金曜・土曜限定メニューでコーンスープ付きの「balloomのまかないナポリタン」(900円)(以上コーヒーか紅茶が選べる)。そのほか単品メニューは「揚げだし豆腐」(380円)、「自家製ホウレンソウとベーコンのキッシュ」(500円)など。

 スイーツメニューは、豆乳を使ったスムージーが2種類、小松菜・バナナ・レモン入りの「グリーンスムージー」(600円)、アサイー・イチゴ・ブルベリー・蜂蜜入りの「ベリースムージー」(630円)。どちらもプラス20円でテークアウトできる。「おからと豆乳入りドーナツ」(90円)で使う豆乳は実家で作られたもの。濃度が濃いので大豆の甘みだけで砂糖不使用。客からは「豆乳だけでこの甘さが出せるのか」と驚かれるという。こちらもテークアウトに対応し、10~20個とまとめ買いする客も多く、夕方には完売することも。

 15時~19時は「ハッピーアワー」で、ドーナツ2個とソフトドリンクが付く「ワンコインメニュー」(500円)と、アルコール類とおつまみ2種が選べる「セット」(1,000円)を用意。食を商売とし、食にこだわる家庭で育った2人。「安さに走る時代」というが、「食べるものが人をつくる」と信じ、おいしいものを提供するため「そこは妥協できない」という。スイーツ、ドリンクメニューは少しずつ増やしており、今後は「ソイスイーツ」「サプリメントスムージー」や、季節ごとのメニューも充実させたいという。

 営業時間は11時~19時。来年からは夜のバル営業も予定(現在予約時のみ)。日曜・祝日定休。4人以上からの貸し切りも受け付ける。

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