岡山県内の27蔵が参加する「酒蔵バーチャルツアー」が1月17日、スタートする。主催は岡山県の地酒魅力拡大プロジェクト実行委員会。
OKAYAMA SAKAGURA COLORS コンプリートBOX
岡山県酒造組合、JR西日本岡山支社、岡山県観光連盟、日本旅行岡山支店などから成る同実行委員会。新商品「OKAYAMA SAKAGURA COLORS(おかやま酒蔵カラーズ)」を開発し、12月10日に販売を始めた。
備中・備前・美作27の酒造銘柄から純米酒・純米吟醸酒・純米大吟醸酒だけを、100ミリリットルを瓶のミニボトルに入れた。日本酒造組合中央会の定める「日本酒4タイプ分類表」に合わせて、香りの高いタイプ、熟成タイプ、軽快で滑らかなタイプ、コクのあるタイプに分類してある。ブランドや酒造のイメージにあったカラーラベルを制作し、各1000本を限定販売。全27本コンプリートボックスも用意している。
「酒蔵バーチャルツアー」は、全5日のツアープランを準備。予約すると4銘柄の日本酒とおつまみとして「久米南町産の柚子(ゆず)が香る美咲どり炭火焼」が届く。当日は、そのうち3銘柄のバーチャルツアーを体験できる。
約5分間の動画には、酒蔵や製造の様子、杜氏(とうじ)のコメントや商品説明、乾杯の音頭などを収録している。その後、ナビゲーターの綿谷みずきさんと共に、酒造メーカーや杜氏への質問などの時間を準備している。
1月17日のツアープランAは、辻本店(真庭市勝山)の「御前酒」、萬歳酒造(岡山市北区旭本町)の「さつき心」、菊池酒造(倉敷市玉島阿賀崎)の「燦然(さんぜん)」、平喜酒造(浅口市鴨方町)の「喜平」。
同23日のツアープランBは、室町酒造(赤磐市西中)の「櫻(さくら)室町」、落酒造場(真庭市)の「大正の鶴」、多胡(たご)本家酒造場(津山市)の「加茂五葉」、板野酒造場(岡山市北区一宮)の「きびの吟風」。翌24日のツアープランCは、白菊酒造(高梁市成羽町)の「大典白菊」、森田酒造(倉敷市本町)の「もりた純米吟醸」、十八盛酒造(倉敷市児島田の口5)の「十八盛」、利守酒造(赤磐市)の「酒一筋」。
1月30日のツアープランDは、丸本酒造(浅口市鴨方町)の「かもみどり」、板野酒造本店(岡山市北区大井)の「鬼ノ城(きのじょう)」、三冠酒造(倉敷市児島下の町)の「三冠」、ヨイキゲン(総社市)の「碧天」。翌31日のツアープランEは、宮下酒造(岡山市中区西川原)の「極聖」、高祖酒造(瀬戸内市牛窓町)の「千寿」、嘉美心(かみこころ)酒造(浅口市寄島町)の「嘉美心」、芳烈(ほうれつ)酒造(高梁市有漢町)の「風」。
JR西日本岡山支社の内藤怜奈さんは「1度に多くの酒蔵と企画するのは初めて。日本酒をあまり飲まない若い世代や女性に気軽に楽しんでほしい」、岡山県観光連盟の畝岡治さんは「27種、どの日本酒にも個性がある。飲み比べてもらい自分の好きな酒を見つけてほしい」、日本旅行岡山支店の田島健太郎さんは「旅にはおいしい食べ物とお酒は不可欠。収録VTRと双方向に質問など対話のできる時間を使い、満足度の高いバーチャルツアーを提供したい」と話す。
開催時間はいずれも19時~20時30分。参加費は各3,300円。定員は60人。