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岡山で備前焼の牛・20万体を奉納 願いが叶えれば、倍返し

「田倉牛神社」の鳥居前にある牛

「田倉牛神社」の鳥居前にある牛

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 「田倉牛神社(たくらうしがみしゃ)」(備前市吉永町福満)で1月5日、大祭が開かれる。

田倉牛神社の牛塚

 田倉牛神社は、牛頭天皇(ごずてんのう)を祭り、疫病除けの神様。江戸時代の初めごろ、岡山藩が農業振興策の一つとして、農家に牛を飼うことを奨励したことが始まりという。御神体は、石で彫られた牛が3体と馬が1体。民間信仰であるため、本殿や拝殿はなく、神職もいない。

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 初めて参拝する人は、参道にある奉納品授与所で牛馬像(950円)を購入し、御神体のある牛塚に奉納し祈願する。その後、牛塚の中から1体の牛馬像を持ち帰る。大願成就や正月などの節目には、持ち帰った牛馬像と新しい牛馬像の2体を奉納し祈願する。

 奉納品授与所を運営する天牛舎(同)が、隣接した窯で約3000体の備前焼の牛馬像を作る。天牛舎の青木勝美さんは「牛塚には約20万体の牛馬像がある。形や大きさ、焼き方など多くの種類があり、奉納した牛馬像には神が宿るとされる。願いが叶って戻ってくる牛と新しい牛が増えて、牛塚は大きくなる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、大祭での接待は中止となったが、戻ってくる牛馬像が増える年になってほしい」と話す。

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