食べる

岡山・桃太郎にお供したくなる「リアルきびだんご」 本気で作ったら大福に

「山脇山月堂」の安部真良さん

「山脇山月堂」の安部真良さん

  • 60

  •  

 きびだんご製造販売の「山脇山月堂」(岡山市中区桑野)が現在、リアルきびだんごプロジェクトを行っている。

[広告]

 同社は、1881(明治14)年に創業し、明治・昭和天皇にも献上したことのあるきびだんご製造販売店。JR岡山駅内や高速道路のサービスエリアなど販売をしている。

 昨年5月、新型コロナウイルス感染拡大により観光客は減少し売り上げが落ち込んだ。観光客だけではなく、地元・岡山の人が食べるきびだんごを作りたいという思いは以前からあったという。ここまで、自粛期間中に自宅で作れる「おうちできびだんご」(540円)、ドロップ飴の容器に入った「岡山きびだんごドロップ」(324円)、共同開発した「ももたろうのおひるごはん」(162円)を販売した。どの商品も日常的に食べられるきびだんごを目指した。

 同社・専務の安部真良さんは「材料の配分や水分量など培ってきた技術で、現在作れる一番おいしいきびだんごを作ろうとした。昔話の桃太郎で、サルや犬、キジが本当にお供したくなるきびだんごを目指して、プロジェクト名をリアルきびだんごとした。大きさや甘味と塩味の上品な加減、味や餅と餡(あん)のなじみ方などを突き詰めていったら、大福が出来上がった」と話す。

 餡は、北海道産の小豆と備中小豆の2種。中にクリームを入れたクリーム大福もある。種類は、上に何もかかってないプレーン、国内産のきな粉をまぶした大福、「引両紋」(備前市吉永町)のかぶせ茶をふった大福を用意した。鳴門金時などを使ったきんとんを餅で包み、かぶせ茶をふった「きんとん大福」(260円)も販売する。

 「気軽に食べてもらうために以前、スイーツとしてのきびだんご『生きびだんご』を作った。同プロジェクトでは3000個以上の試作を作って本気のきびだんごを作った。素材の味を楽しめるように、糖度を落としている。地元・岡山の人においしいと食べてもらえることが一番うれしい」とも。

 先行販売をしているクラウドファンディングでは、目標額20万円の5倍の金額を集めている。クラウドファンディングは1月24日まで。

 2月5日には実店舗「大福屋・山月」(岡山市北区田町)にオープンし、販売は実店舗とインターネット販売を予定している。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース