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岡山・井原市美星町で、一夜限りの野外レストラン 市外の人限定でフルコース料理

(左から)「星降るレストラン」主催の井原市シティプロモーション事務局の梶谷彩加さんと橋本啓玄さん

(左から)「星降るレストラン」主催の井原市シティプロモーション事務局の梶谷彩加さんと橋本啓玄さん

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 1日限定の屋外イベント「星降るレストラン」が3月13日、中世夢が原(井原市美星町)で開かれる。主催は井原市シティプロモーション事務局。

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 井原市美星町は、標高約400メートルに位置し、瀬戸内の気流の乱れが少ないエリアにあることから、星のゆらぎが少なくシャープに見える観測に適した場所だという。1989(平成元)年に日本初の光害防止条例を制定し、町全体として環境保全に取り組んでいる。同市では、美星天文台を含む岡山県内6カ所を巡る「天文王国おかやま・星めぐりスタンプラリー」などの星や天文をテーマにしたイベントを開催している。

 「星降るレストラン」は、武士の屋敷の庭にテーブルを設置し、地元食材を使ったフルコースやワインを提供する。ホテル「IBARA DENIM HOTELS 舞鶴楼」の料理長・原田努さんと、懐石料理店「喜楽別亭」のオーナー・川上直哉さんが当日のシェフを務める。食材には、芳井町明治地区の赤土で作られるゴボウ「明治ごんぼう」や美星町で育てられた「美星豚」、地元で採れた野菜を使う。2017(平成29)年には「ぶどうの里・井原ワイン特区」を認定され、ブドウの産地となった井原市で取れたブドウで作ったワインを用意している。

 当日は、井原市外の人限定50人に対して、料理の提供をするほか、設置したスクリーンを使ってオンラインゲストの篠原ともえさんが星にまつわる話などを行う予定。篠原さんは、デザイナー・アーティストと活動するほか、「星空準案内人(星の準ソムリエ)」の資格を持ち、2015(平成27)年に同市の「美星星空大使」に就任している。

 同市シティプロモーション事務局の橋本啓玄さんは「同市の星空に対する取り組みは、イベント開催だけでなく、地域の人の協力で星空を守っている。星空版の世界遺産ともいわれる国際ダークスカイ協会の『星空保護区」認定を目指し、2019(平成31)年に『びせい星守プロジェクト」を始めた。光を空へ拡散させない照明の開発を企業に依頼し、2020年には美星町内の防犯灯400基を取り換えた』と話す。

 「当日は新月の夜なので、天候に恵まれれば満天の星空が楽しめる。井原市人が日常で見ている星空を、市外の人にも体験してもらいたい。星空が広がる井原市のファンを増やしたい」と意気込む。

 開催時間は18時30分~20時30分。参加は無料。締め切りは2月21日まで。

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