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岡山のプラネタリウムで東日本大震災テーマに特別番組 10年前の夜空再現

岡山県生涯学習センター「人と科学の未来館・サイピア」の学芸員・合田美佳さん

岡山県生涯学習センター「人と科学の未来館・サイピア」の学芸員・合田美佳さん

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 東日本大震災の記憶を伝えるプラネタリウム番組「星空とともに」と「星よりも、遠くへ」が3月6日・7日・11日の3日間、岡山県生涯学習センター「人と科学の未来館・サイピア」(岡山市北区伊島3)で特別上映される。

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 東日本大震災が発生した2011(平成23)年3月11日の夜、停電で明かりが消えた被災地を照らした夜星を再現した「星空とともに」は、2012(平成24)年に仙台市天文台(宮城県仙台市)が制作し公開した。同館では、2013(平成25)年から毎年上映している。被災者17人の手記を元に、エピソードを紹介している。

 「星空とともに」の続編として2019(平成31)年に公開された「星よりも、遠くへ」では、地震で倒壊した家屋の中で9日間、星を見つめて過ごした男性のストーリーほか、震災とその後を生きる7人の物語を描いている。

 昨年は両作品を上映する予定だったが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で施設が臨時休館したため、「星よりも、遠くへ」を1度上映するのみとなった。

 同館学芸員の合田美佳さんは「プラネタリウムのドームスクリーンには、一般的に街なかで見える星空より数倍の数や星などを映し出すことができる。当日の夜空には、6等星まで約3000個の星が見えたかもしれない。当時の様子は直接的な映像ではなく、夜空を眺めながら被災者の体験や心情を、語りの声で伝える」と話す。

 「星空とともに」の上映は3月6日・7日の11時30分~、「星よりも、遠くへ」の上映開始時間は6日10時・11日19時。11日の18時30分ごろから同館屋外広場で、「3・11」の文字をに並べられたキャンドルを点灯する。「10年目の今年、夜空を見上げる時間を取ってほしい。空は当時にも東北にもつながっている。当時の人はどんな思いで夜空を見ていたのか想像すると、涙が止まらない」とも。

 観覧無料。定員は132人。

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