日本酒販売イベント「酒囲来人(サイクルヒット)」が5月1日・2日、岡山イコットニコット(岡山市北区駅前町1)の商店街側アーケード入り口広場で開かれる。
同イベントを主催する実行委員会は、2014(平成26)年にスタートした岡山市内約25店で岡山の酒蔵が提供する酒を楽しむイベント「ちどりあし」を主催する「OKAYAMA SAKE CONSORTIUM」などが務める。「ちどりあし」では、飲食店と酒蔵のコラボ企画だった。
今回のイベントは、2月・3月・4月の新酒祭りが新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中止や延期となった酒蔵と取り扱う酒販店を応援する目的で開く。「コロナに負けない!岡山の伝統のお酒を今、応援しよう」をスローガンに掲げて開く。
参加する酒販店は、「酒ショップ山本」「小橋酒店」「ワインと地酒武田」(以上、岡山市)、「酒工房あおえ」(倉敷市)の4店。
酒蔵は、赤磐酒造、室町酒造(以上、赤磐市)、十八盛酒造、菊池酒造、熊谷酒造、三冠酒造(以上、倉敷市)、板野酒造場、板野酒造本店、宮下酒造(以上、岡山市)、白菊酒造(高梁市)、辻本店、落酒造場(以上、真庭市)、平喜酒造、嘉美心酒造、丸本酒造(以上、浅口市)、ヨイキゲン(総社市)の16蔵。
実行委員会の岩月崇浩さんは「飲食店の営業時間短縮などで地元の酒蔵が出荷する日本酒は減っている。新酒祭りはできないが、自宅で楽しんでほしい。岡山の酒は、雄町米、朝日米、あけぼのが原料のものが多い。飲みやすいのは、十八盛酒造や白菊酒造がお薦め。しっかりした味を楽しみたい方には板野酒造本店や三冠酒造がお薦め。辻本店では、室町時代の酒製法『菩提もとづくり』を用いて作った清酒を販売する」と話す。
岩月さんは「和酒Bar Iwatsuki(いわつき)」(岡山市北区磨屋町)の店主でもあり、年間500種以上の日本酒を提供。毎年、酒蔵に酒造りに出掛けるほどの日本酒好きでもある。「酒は材料だけでなく、気温や天候、酒蔵と造り手によって味が変わる。実際に手伝いをさせてもらい、酒造りの背景にあるストーリーなどを感じ伝えていきたい」とも。
イベント名の「サイクルヒット」には、野球の1試合で1人が単打・二塁打・三塁打・本塁打の全てを達成するサイクルヒットにちなみ、「全てを網羅する」の意味を込めた。「ちどりあし」を始める時に考えていたネーミングだという。
開催時間は11時~16時。