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岡山県・総社市でサイクリング事業「リン得」 健康・観光・環境の各課共同で

総社市保健福祉部健康医療課の高橋伸悟さん

総社市保健福祉部健康医療課の高橋伸悟さん

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 総社市の健康サイクリング事業「リン得」が5月17日、始まった。

総社市27カ所のスタンプを集められる「御輪印帳」

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 同事業は、総社市の健康医療課、魅力発信室、観光プロジェクト課が共同で行う。対象は20歳以上で、市内に住む人もしくは同市で勤務する人。住民が健康づくりに興味を持ち、自転車に乗ることで健康寿命が延びることを目的としている。結果として、医療費や介護費の削減や市内の観光資源の再認識、車から自転車に乗り換えることでの環境負荷の軽減にもつなげる。

 参加者は、自転車の走行距離によって獲得できる「乗ったよポイント」と市内27カ所の観光スポットに立ち寄りスタンプを押すと得られる「集めたよポイント」を集め、期間終了までに獲得したポイント数によって商品券をもらえる。

 自転車は、参加者所有のものだけでなく、レンタル自転車などでもよい。サイクルコンピューターやスマートフォンアプリで走行距離を測り、毎月1度走行距離を報告する。サイクルコンピューターは市で借りることもできる。「乗ったよポイント」は、500メートルで1ポイントが付与される。

 御朱印に見立てた「御輪印」を27カ所に設置している。雪舟にゆかりのある「井山宝福寺」(井尻野)や「雪舟生誕公園」(赤浜)、5世紀中ごろに築造された「作山古墳」(三須)、「備中国分寺」(上林)、「鬼城山ビジターセンター」(黒尾)などの観光スポット、急な坂道を登る「豪渓」や「槇谷ダム」(槇谷)、「魔法神社」(槁)もある。「集めたよポイント」は1カ所につき20ポイント。5カ所ごとに25ポイントのボーナスが付与される。最大で20カ所500ポイントまで集めることができる。

 市では、2018(平成30)年から「歩いて獲得健康商品券(通称:あるとく)」を実施しており、昨年は4300人が参加した。医療費の削減は1人当たり3万円といわれている。

 「リン得」では、500人の参加者を目標に募集をしている。2月にはサンロード吉備路(三須)にサイクルスタンドが設置され、3月には「桃太郎伝説の生まれたまち・おかやま」として日本遺産に認定されたことを受けてレンタサイクル「きびチャリ」もスタートした。

 市健康医療課の高橋伸悟さんは「若い世代や企業、1500人以上住む外国人など、幅広い人に活用してほしい。止める場所や走り方などマナーを守れる人が増え、自転車のまち総社といわれるようになれば」と話す。

 参加費は1,000円。自転車傷害保険の加入は必須。取り組みは2022年3月31日まで。

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