2023年の大絵馬「卯(う)」の除幕式が12月19日、岡山神社(岡山市北区石関町)で行われた。
同神社は2013(平成25)年から、正月に合わせた大絵馬をデザイン事務所「cifaka(シファカ)」(同)、グラフィックデザインユニット「COCHAE(コチャエ)」の協力で奉納している。今回で11回目。
2023年の干支(えと)は「卯(う)」。絵馬には、ウサギの頭と下半身が飛び出した張り子となっており、頭と尻尾は動く。参拝者は、ニンジンの形をした紙絵馬に願い事を記載し、大絵馬に挟み奉納する。紙絵馬は1000枚を準備する。
当日は久山信太郎宮司が祝詞(のりと)をあげ、シファカの作元大輔社長、コチャエの軸原ヨウスケさんと共に除幕を行い、ウサギに目を入れて絵馬は完成した。
制作したシファカの長友真昭さんによると、制作期間は約3週間。粘土で試作を繰り返したという。ウサギの元気でかわいらしさを張り子の動きで表現した。正月らしく、体や目元に赤や金をあしらった。紙絵馬を子どもでも奉納しやすいよう、絵馬を下まで大きくした。
久山宮司は「たくさんの願いが届けられ、ニンジンでいっぱいにしてほしい。うれしくて飛び上がるような一年になることを願っている」と話す。
初穂料は500円。