「PLUG MAGAZINE」vol.60刊行記念トークイベント「『装い』から考えるローカルの未来」が4月22日、山陽新聞社(岡山市北区柳町2)さん太ホールで開かれる。
岡山市内に編集部を置く同誌は2004(平成16)年に創刊。岡山をかっこよくしたいという思いから、読者が地元・岡山へのプライドをかき立てられる雑誌づくりを行ってきた。これまでもドレスコードパーティー「プラグナイト」の運営や「オカヤマアワード」にも関わってきた。
4月20日発売の60号では、岡山県出身のモデル神原むつえさんが岡山県出身のファッションブランド「Re:quaL(リコール)」デザイナー土居哲也さんの洋服を着て、商店街、書店、ショッピングモール、中華料理店など岡山市内10カ所で撮影した巻頭特集、岡山県選出の参議院議員の小野田紀美さんと同誌編集長の山本佑輔さんの対談などを掲載する。
同イベントは60号発刊の連動企画として、書面だけでは伝えづらいメッセージを届ける。山本さんは「テーマは岡山の未来。街は人でできていて、人の装いと立ち振る舞いで街が変わっていく。おしゃれをするとは、決して高価な服を着るということではなく、自分のスタイルを持つということ。スタイルを持って生きる姿は自信を生み、街にも生き生きとした活力を与える」と話す。
1部では、ユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文さんを招き、山本さんがインタビューする。山本さんは「デニムの産地である岡山がファッションとどう向き合うか、装うこととものづくりについて話してみたい」という。
2部では、首都岡山を実現する会「ワンダーシップ」会長で平林金属社長の平林実さん、岡山青年会議所第73代理事長で吉備団子メーカー「山脇山月堂」社長の安部真良さん、東京と玉野市の2拠点生活をする写真家・コラムニストの古性のちさんを招きパネルディスカッションを行う。「ディスカッションは一問一答形式で行う。利便性や合理性が重視されがちな現在、郷土や住む場所についてどのように考えるかなど、参加者も一緒に考えてほしい」と山本さん。
イベントに合わせて4月18日~29日、60号刊行記念写真展もさん太ギャラリーで行う。これまでの掲載してきた写真50点以上を展示するほか、雑誌を印刷する様子を写した動画も紹介。「スマホでしか写真を見なくなった時代に、雑誌という質量のあるものを感じてもらえる展示を作りたかった」とも。開催時間は10時~17時30分。
創刊から19年を振り返り、山本さんは「スタートした当初に立ち返り、本当にあったらいいな、かっこいいなと思えることを純粋に表現できるように少しずつなってきた。岡山という地域に向き合おうとする人に参加してほしい。今後は、未来を作る学生に向けた大学・プラグカレッジやデニムの産地である岡山でデニムコレクションを開催したい。デニムを着こなす人が増え、ファッションを愛(め)でる文化を作っていきたい」と意気込みを見せる。
13時30分開始。入場無料。