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岡山の老舗和菓子店「芭蕉庵」がリニューアル 歴史と温かみをそのままに

老舗和菓子店「芭蕉庵」のスタッフ

老舗和菓子店「芭蕉庵」のスタッフ

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 老舗和菓子店「芭蕉庵」(岡山市北区表町1)が3月21日、リニューアルオープンした。

菓子店「芭蕉庵」の店内1

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 同店は1909(明治42)年、店主・赤木優さんの曽祖父(そうそふ)が創業。100歳の祖父から4代目店主を2021年に引き継いだ。店内でお茶を楽しめる空間を作りたいという祖父の思いも引き継ぎ、リニューアル工事を行った。

 これまでバックヤードだった場所を喫茶スペースとして、4人がけの丸テーブルを設置。ショーケース前にも2人がけのテーブル2卓を設置した。桜餅やかしわ餅など季節の生菓子と抹茶(400円)、煎茶(350円)を提供する。赤木さんは「斬新な新しいものより、これまで培ってきた歴史や雰囲気と温かみを生かしたリニューアルを目指した」と話す。

 リニューアル工事では大きな模様替えは行わず、菓子が主役になるようショーケース内の配置や照明を工夫したという。以前から展示販売していた美術品のコーナーも新しく設(しつら)えた。現在は天神釜(倉敷市羽島)の陶芸家・岡本篤さんの作品を展示している。

 同店の2階では、小豆を煮る工程から商品を製造している。「紅(くれない)羊羹(ようかん)」など岡山県産の備中白小豆を使った商品を提供している。赤木さんは「常連にはゆっくり抹茶も楽しんでもらえる空間として、これまであまり和菓子を楽しんだことのない若い世代にも、希少な備中白小豆の風味豊かな味を、もなかなどで気軽に楽しんでほしい」と話す。

 これまで豆腐専門店「おかべ」(同)のおから入りの豆乳ドーナツに同店の餡(あん)を挟んだ「中之町豆乳あんドーナツ」などのコラボ商品も販売してきた。現在は、同店向かいにあるパン店「グラハムマーケット」で同店の餡を使ったあんパンを販売している。

 営業時間は10時~18時30分。月曜定休。

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