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赤磐市にオープン予定の私設「子ども図書館ほたる」、本の寄贈呼びかけ

本の寄贈を呼びかける筒井啓仁さん

本の寄贈を呼びかける筒井啓仁さん

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 今年の夏にオープン予定の「子ども図書館ほたる」(赤磐市馬屋)が現在、所蔵する本の寄贈を呼びかけている。

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 同館は、「螢(ほたる)學舎」の理事長であり、生活雑貨やインテリアなどの企画製造販売を行う「アクシス」(岡山市北区下中野)の創業者で会長の大槻順一郎さんが企画する私設の図書館。大槻さんは10代の頃、1962(昭和37)年に出版された堀江謙一さんの著作「太平洋ひとりぼっち」を読んだことで「日本を飛び出し、世界を見てみたいと思った」という。人生に影響を与える本との出合いを地域の子どもに提供したいと考え計画をスタートした。

 建物は1910(明治43)年、現在の久米南町に江川三郎八設計で赤坂高等尋常小学校として建てられた。1973(昭和48)年、建て替えに伴い現在の場所へ移築され、2018(平成30)年に国登録有形文化財として登録された。

 現在、同社社長の筒井啓仁さんらを中心に古書店などを回り、選書を行っている。2階部分の約60坪の空間に約5000冊の本を蔵書する予定。寄贈を呼びかけている本のジャンルは、アート、デザイン、インテリア・エクステリア、建築、植物、冒険と好奇心、絵本で、海外の本も受け付ける。

 筒井さんは「アナログなものを大切にする気持ちや、インスピレーションや偶然の出合いを大切にするのは事業と同じ。床やテントなど子どもが自由に遊べる、子どもが主役となる図書館を一から少しずつ作っている。未来の子どもたちへ本を寄せてほしい」と協力を呼びかける。

 寄贈は4月30日まで、アクシスナーフ(北区田中)のレジで受け付けている。営業時間は11時~18時(土曜・日曜・祝日は10時~19時)。

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