ヒンズー教の女性の祭り「ティーズ」が9月15日、ブランチ岡山北長瀬(岡山市北区北長瀬本町2)のグリーンステージで開催される。主催はネパールソサエティ岡山。
ティーズは、ヒンズー教の女神・パールバティとシバ神が夫婦として結ばれたことを起源に、主に既婚女性が夫や家族の健康と繁栄のために祈りを捧げる祭り。ネパールでは、今年は18日が当日。3日間ある祭りのうち2日目は女性が断食を行う。自宅や寺院で、女性は主に既婚者が身に着ける赤いサリーを着て踊る。
岡山でのティーズは初めて。当日は、日本在住の歌手・スーリヤカドカさん、カジャルグルンさん、スーシーラガウタムさんが歌い、参加者は音楽に合わせて踊るほか、米粉を使ったドーナツ「セルロティ」、ネパールの漬物「アチャール」、ネパールの菓子「キール」、三角形の揚げ料理「サモサ」、焼き鳥「セクワ」、ビール「ネパールアイス」を提供する。
このほかに、ネパールの民族衣装「クルタ・スルワール」、アクセサリー「チュラ」、額につける「ビンディ」をセットにして販売する。
「ネパールソサエティ岡山」代表のアチャーリヤ・プレム・プラサドさんは2006(平成18)年に来日した。現在はインド料理店「マター」8店舗を経営する。アチャーリヤさんは「日本に住むネパール人のためだけでなく、日本人にもネパールのことを知ってもらい一緒に踊ってほしい」と話す。
岡山県の住民基本台帳人口によると、岡山市には約400人、岡山県内には1000人以上のネパール人が住んでいる。
同イベントの収益は、ネパールに住む教育機会に恵まれていない子どもへの支援に充てられる。イベントの共催団体で多文化共生支援をする「ダフェプロジェクト」(下石井2)の江見優子さんは「日本からの支援もあり、学校数は大幅に増えた。私立学校を選んで通う子どももいれば、学校に行かず路上で暮らすような子どももいる」と話す。
開催時間は18時~。事前申し込み不要。