セレクトショップとカフェ「1m2 stand + store(イチヘイベイ スタンド プラス ストア)」(岡山市北区いずみ町6)が12月3日、オープンした。
店主の鈴村実咲さんは16年百貨店で勤務した後、東京のデザイン事務所でプロジェクトマネジャーを担当した後、JR西日本グループ会社で商品開発やバイヤーなどを経験した。鈴村さんは「ものが作られる瞬間から、手元に届けられるまでを経験し学んできた。自分の手が届く1平方メートルの範囲でお気に入りのものを使い、普段の生活の中から人生を彩ってもらいたい」と話す。
同店は岡山県総合グランド西側に面する島田筋を南下、45度に曲がる直前にある。道路マニアと自称する鈴村さんは「まるで店に向かってくるように見える車両、道路に書かれた点線は洋服のステッチのように見えて楽しい」と話す。
店内は、手前にカフェスペース、奥にセレクトショップを配置。ショップスペースには、備前焼作家の安藤騎虎さんのカップアンドソーサーや皿、瀬戸焼「ANGLE」のマグカップなど、観葉植物と鉢、「POTTENBURN TOHKII」の手袋やネックウオーマー、「nezu(ネズ)」と「nooca(ノーカ)」のアクセサリーなどを現在は販売している。中央にはテーブルを設置し、作家を招いてワークショップを行うなども企画する。
カフェスペースは、カウンター1席、テーブル4席を用意。セレクトショップで販売する器やカップなどを使って、多くのメニューを提供する。カフェを担当するのは、鈴村さんと同級生で「食べることと接客が好き」と話す神崎愛子さん。メニューは、「ブレンドコーヒー」(550円)、「カフェラテ」(600円)のほかに、カウンターに水屋を設け「ほうじ茶ラテ」(700円)、「抹茶ラテ」(770円)も提供する。スイーツメニューは、「きょうのアイス」(490円)、「きょうのケーキ」(500円)、「紅茶の小さなサンデー」(550円)、「きょうのご褒美プレート」(825円)などを用意している。
鈴村さんは「どれも私のお気に入りをそろえた。郵送ではなく、持って帰れるサイズのものばかり。選ぶ、買う、使う、を一つ一つを楽しんでもらいたい。丁寧な暮らしというと、民藝や北欧の品を思い浮かべることが多いが、身近なものを自分の好きなもので埋めていく。手頃な価格のものから取りそろえ、作る人、使う人、それぞれのかなえたい夢や理想をかなえる場所にしていきたい」と話す。
営業時間は11時~16時。