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岡山・奉還町の老舗ケーキ店が「食べられるひな人形」 50年受け継ぐ味

「ラ・セゾン・ド・フランセ」の牛島亮さん

「ラ・セゾン・ド・フランセ」の牛島亮さん

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 洋菓子店「ラ・セゾン・ド・フランセ」(岡山市北区奉還町2)が3月1日、ひな人形を模した「超特大5段ひな飾りケーキ」の販売を始める。

洋菓子店「ラ・セゾン・ド・フランセ」の超特大5段ひな飾りケーキ

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 同店は1971(昭和46)年、店主・牛島亮さんの父である先代が創業。洋菓子店で修業を積んだ牛島さんが製造に加わり、2001(平成13)年に現在の場所で移転オープン。牛島さんは2006(平成18)年、2代目店主となった。

 ホールケーキ、ショートケーキ、焼き菓子を販売するほか、新入学や子どもの日、母の日・父の日など季節のイベントに合わせた期間限定商品を販売している。店内には、コーヒーや紅茶、オレンジジュースなどとケーキを食べられるイートインスペースを設ける。

 「超特大5段ひな飾りケーキ」は2022年から作り始めた。ケーキの上には食べられない素材は使わず、全て菓子で作っている。ひな人形は砂糖菓子で作らず、卵白と砂糖、バターを混ぜたバタークリームで作り食べやすくする。ひな壇は、スポンジケーキにピスタチオとフランボワーズを加えたバタークリームを挟み層を作る。ひな壇には、マカロンやチョコレート、ビスケットなどで作った飾りも並べる。

 牛島さんは「先代はバタークリームを使った装飾が得意でコンテストで受賞したこともある。製造には全て手作業なので、3日ほどかかる。バタークリームは、冷やして固まるまで形が決まらないこと、ひな人形の穏やかな表情をチョコレートで描くことが特に難しい。技と思いを受け継いでいきたい」と話す。

 同商品は29日までショーケースに展示した後、3月2日まで無料で試食することができる。価格は3人用(3,400円)、小さなサイズの2人用(1,500円)、1人用(520円)の「おひな様ケーキ」も販売する。

 営業時間は10時~19時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。火曜定休。

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