振り付け家の平井優子さんが演出する「Disco on the planet」が11月8日・9日、「岡山芸術創造劇場ハレノワ」(岡山市北区表町3)で行われる。
主催は、同劇場を運営する公益財団法人「岡山文化芸術創造」。「魅せる」「集う」「つくる」の3事業のうち「つくる」の公演を行う。アーティストグループ「Dumb Type(ダムタイプ)」で活動してきた岡山在住の振り付け家の平井さんが演出し、音楽を日野浩志郎さん、映像を小西小多郎さん、照明を吉本有輝子さんが手がける。1年以上前から打ち合わせをしてきたという。
出演者は、スウェーデンのヨーテボリ・オペラダンスカンパニーに所属していた堀田千晶さん、本間紗世さん、本城洸樹さん、土屋望さん、中川愛生さんのほか、瀬戸内サーカスファクトリーのアソシエート・アーティストの吉田亜希さんと目黒宏次郎さんの7人。
同舞台は、音楽をテーマに「人間」「音楽」「光」の3つの場面で展開していく。平井さんは「作曲家ジョン・ケージの言葉『私が死ぬまで音は鳴っている。そして、死んでからも音は鳴り続けるだろう』のように、ギリシャの哲学者の時代からこの世界は音楽にあふれている。ディスコは、音楽の鳴り続ける空間として、人は踊り続ける。時に戦争や災害などの不協和音には耳を閉ざしながらも、なおも踊り続ける」と話す。
平井さんは「現代にサブスクリプションで聴ける音楽が増えたことによって、一生かかっても聴くことができないほどの音楽が世の中にあふれていることを再確認し、地球はうるさい星だと感じたことがあった。1977(昭和52)年に木星・土星などの無人探査機として打ち上げられた『ボイジャー』には、雨や風の音、クラシックなどの曲や言語を録音したゴールデン・レコードを搭載していて、今も宇宙を漂っていることなどからインスピレーションをもらった」と話す。
開演は、8日=18時、9日=14時。入場料は、一般=3,000円、18歳以下=2,000円。