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岡山「100キロ歩行」募集開始 今年は「苦しい、辛い、痛い」もテーマに

24時間100キロ歩行を楽しむ会の山本眞人さんと実行委員長の石尾正紀さん

24時間100キロ歩行を楽しむ会の山本眞人さんと実行委員長の石尾正紀さん

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 来年5月に開催される「晴れの国おかやま24時間・100キロ歩行2026」の参加者募集が12月14日に始まった。

「晴れの国おかやま24時間・100キロ歩行2026」のポスター

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 同イベントは、岡山政経塾が2003(平成15)年に松下政経塾の「100キロ行軍」を参考にしてスタート。2012(平成24)年から現在の名称とし、参加者を公募するようになった。2016(平成28)年には参加者を1000人に拡大し、2017(平成29)年には親子の部、チームの部を新設した。

 今年は参加者全体で1070人、サポーター200人の規模で開催。「個人の部」で出場した932人のうち682人が完歩し、完歩率は73.4%だった。同部で、保護者と一緒に歩いた小中学生は7組中1組が完歩を果たした。親子ペアで43キロを歩く「親子の部」には42組が出場し、34組の91%が完歩。3人で出場する「チームの部」には18組が出場し10組の55.6%が完歩した。

 今回も昨年同様、「個人の部」=850人、親子で43キロを歩く「親子の部」=50組、3人1組で歩く「チームの部」=20組を募集する。個人の部は2人1組のペアで応募できる。来年5月3日・4日に開催し、3日10時に旭川河川敷をスタートし、4日10時までに同じ場所に戻る100キロのルート。

 今年のスローガンは、「苦中有感(くちゅうゆうかん)」。昭和の陽明学者・安岡正篤の著作「六中感」に出てくる「苦中有楽(くちゅうゆうらく)」の1文字を置き換えた。昨年、実行委員の安藤英洋さんが同大会と「びわ湖チャリティー100キロ歩行大会(通称=びわ100)」に出場し、実際に体感した「苦しい中にこそ、心を動かす感動がある」を伝えようと考案。同大会では初めて、リアルな「苦しい、辛い、痛い」を伝えることにした。募集ポスターもゴールシーンではなく、うつむきながら歩く姿を採用した。

 実行委員長の石尾正紀さんは「実行委員会としては、『共に会える未来への一歩』をテーマとして、参加者が挑戦に踏み出す一歩もあれば、地域の人から私設エイドの申し出をもらえることもあるようになった。将来的にはエイドやチェックポイントが地域の人たちの楽しみになるように運営していきたい。協賛企業も増え、実行委員会も3人のメンバーが加わる。当大会が『岡山の文化となる大会』になるように一つ一つ積み重ねてつなげていきたい」と話す。

 今年は、約70キロ地点のエイドステーション「リバーサイド和気」を「24時間100キロ歩行を楽しむ会」が主体となり運営する予定。

 「当大会は旭川の河川敷をスタート・ゴールとするため、川の増水による大会開催が危ぶまれることも想定してコースの変更も検討したが、今年は昨年同様のコースとした。『しおや100キロウォーク』に出場して、『ぐんま100キロウォーク』『つくば100キロウォーク』の3大会と連携した全国的なつながりづくりの一歩も踏み出した。」と話す。

 募集は2026年1月6日まで受け付ける。応募多数の場合は抽選となり、1月15日に発表予定。

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