食べる

岡山ラーメン学会、忘年会で新店・閉店など1年を振り返る

岡山ラーメン学会の黒瀬昌彦会長

岡山ラーメン学会の黒瀬昌彦会長

  • 10

  •  

 岡山ラーメン学会の忘年会が12月21日、「ニコニコキッチンさんさん」(岡山市北区本町)で開かれ、1年を振り返った。

[広告]

 同団体は、1999(平成11)年に岡山のラーメン文化の発展に寄与するために発足。主にフェイスブックグループでラーメン店の情報を投稿し合い、花見やビアガーデンなどの集まりを行ったこともある。

 当日参加したのは、「昼ご飯はほぼラーメン」という人、自作のラーメンを作る人など約20人。自己紹介タイムでは好きなラーメン店を披露するなど、今年のラーメンかいわいについてラーメン談義を繰り広げた。

 同会によると、昨年の岡山県内の新店40店・閉店28店で、特に店主の高齢化による廃業が多かった。今年は新店50店・閉店は14店で、高齢化だけでなく、人手不足で夜営業をしない店も増えたという。

 黒瀬昌彦会長は「1980(昭和55)年ごろまでは県外チェーン店を受け入れない県民性があったが、例外的に『豚太郎』『8番ラーメン』『どさん子』は古くから展開していた。2000(平成12)年ごろから県外チェーン店の進出が増え、2006(平成18)年の『一風堂』で一段落した。現在は、東南アジアへの進出もうわさされる『尾道らーめん燈』、12月に総社にも出店した『中華そばこうた』、『森本拉麺堂』、京都や名古屋、広島にも展開する『麺処ぐり虎』、12月にみそラーメンと定食の店『ひなた食堂』をオープンした『一照庵』など岡山のラーメン店のチェーン化が進んでいる」と話す。

 今年の忘年会で話題に上ったラーメン店は、今年6月にオープンしたラーメン店「らーめん彩遊記(さいゆうき)」(奥田1)、1月31に閉店した岡山ラーメンストリートにも店があった「ラーメンマルハチ」(倉敷市)、5月30日に閉店した「中華そば一仙」(中区東川原)。一仙の元スタッフが味を引き継いだ「中華そば理仙」は現在、2026年2月のオープンに向けてクラウドファンディングで協力を呼びかけているという。

 参加した会員の一人は「自家製麺を作る店も増えて、定番だけでなく新しいラーメンが食べられるのはうれしい。麺を小麦の名前で紹介するなどマニアアックになっていき、ついていけないところもある。昔はあまりなかったラーメン店同士のつながりもあるようで、情報交換をしたり、切磋琢磨(せっさたくま)したりして、おいしいラーメンが岡山に増えることを楽しみにしている」と期待を寄せる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース