見る・遊ぶ

岡山で「I氏賞」選考作品展 最終選考に残った絵画・写真・工芸の11人

岡山県立美術館学芸員の古川文子さん

岡山県立美術館学芸員の古川文子さん

  • 2

  •  

 第17回岡山県新進美術家育成「I氏賞」選考作品展が1月13日、岡山県天神山文化プラザ(岡山市北区天神町)で始まった。

第17回岡山県新進美術家育成「I氏賞」の阿波夏紀さんの作品トキノキオク「heart」と「あの子の」

[広告]

 I氏賞は1959(昭和34)年に稲盛和夫さんと共に京セラを創業した高梁市出身の伊藤謙介さんが、岡山県にゆかりのある18歳~40歳の若手美術家のために設置した基金で、2007(平成19)年から開催している。前回より2年に1回の開催となった。

 県内外の推薦員約60人から32人が推薦され、候補者の提出した経歴、代表作品の写真3点から書類審査を経て、絵画・写真・工芸の分野から11人が選ばれた。

 審査委員長だった高階秀爾さんに替わり、京都国立近代美術館の福永治館長が選考委員長となり、岡山県立美術館の守安收館長、鳥取県立美術館の尾﨑信一郎館長、姫路市立美術館・学芸統括専門員の吉中充代さん、新たに加わった泉屋博古館東京の野地耕一郎館長の5人が務める。

 出展作家は、今回最年少で東京大学大学院在籍中のジョーンズ美月さん、総社南高校卒業でテキスタイルに写真をプリントした佐藤友理さん、倉敷芸術科学大学卒業で倉敷市内にある川埜龍三さんのギャラリーラガルト内にスタジオを置く森貴彩さん、備前焼作家であり105回天プラセレクションでも磁器造形作品を展示した石田和也さん、岡山県立大学大学院卒業で磁器の工芸作家・阿波夏紀さん、同じく岡山県立大学大学院卒業で107回天プラセレクションでも絹の作品を出展した今田千裕さん、2024年には瀬戸内美術館での「瀬戸内SPIRAL2」に出展した長原勲さん、新見市出身の漆(うるし)」を使った沖田愛有美さん、笠岡市にアトリエを構え納棺師としても活動する池田愛花里さん、美術家の父・山部泰司さんと親子展をポートアート&デザイン津山で開催した山部杏奈さん、東京芸術大学大学院卒業後にベルリンでも活動していた上田尚宏さんの11人。

 同選考作品展は40歳以下であれば何度も選ばれることがある。今回が最後となる作家もいる。同展を第5回から担当する岡山県立美術館学芸員の古川文子さんは「I氏賞は新進美術家のための賞。現代を生きている作家たちの変化していく様子を楽しんでほしい。写真や磁器など表現に使う素材は同じでもスケールも印象も違う多様な表現が見られることにも注目。質感、重さ、軽さなど実物でしか感じられない表現の楽しさを感じてほしい」と話す。

 2月中旬に大賞1人と奨励賞2人を発表し、3月下旬にはで贈呈式を行う。大賞には300万円、奨励賞には100万円の副賞を贈る。今年は、第15回大賞受賞者の横山翔平さんの展覧会を岡山県立美術館で開く予定。

 開催時間は9時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。今月25日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース