岡山県美作市にある上山集落に住む松原徹郎さんが、里山に自生する野草を使った医療に挑戦している。
2013年美作市地域おこし協力隊として関西より妻、子ども3人と移住した。上山集落には以前8300枚の棚田があったが過疎化に伴い荒廃している。これらの棚田、周辺山林の再生、農業活動、古民家再生など地域復興活動に取り組んでいる。
松原さんは、植物調査歴15年の経験を生かし、野草調査を行い、約520種類の自生植物を発見。妻の久美さんが薬剤師ということもあり、薬効のある野草も120種類見つけた。
多くの若者が上山集落へ移住し活性化に取り組んでいるが、地域の多くの人は高齢者。近くの医者が上山に来るには車で約15分。総合病院に行くには車で約30分。専門医療を受けるのであれば、岡山市内まで約1時間をかけて出掛けなくてはならない。
糖尿病、腎臓病、高血圧、腰痛など慢性的な病をもっている方が多い。「集落内で採れた約120種類の野草からお茶をつくり、集落の健康を守りたい」と松原さんは熱く語る。
設備投資のため、クラウドファンディングによる支援を募っている。11月20日まで。