岡山・丸の内にある旧内山下小学校(岡山市北区丸の内1)で7月3日、「ポートランドの魅力 ~市民参加のまちづくりから~」と題した講座が開かれた。
フランスのボルドー政治学院で「市民参加」について学び、岡山大学地域総合研究センター助教の岩渕泰さんが講師を務めた。実際に訪れて感じたポートランドと岡山、ボルドーなどを引き合いに出しながら、ポートランドの「街の成長と市民の関わり方」について講義を行った。
アメリカで最も住みたい街として人気の高いポートランドは人口規模も岡山市と近く、注目を集めている。環境に優しく、車を使わず自転車が多く、地元のビールやコーヒーなどが愛されている。緑や公園が多く、クリエーティブな人が集まるという。
「『Keep Portland Weird(ずっとへんてこなポートンランドでいよう)』というスローガンがある。ユニークであることが自由であり、暮らしやすさでもある。街を愛していて、街と市民が緩やかにつながっている。岡山のまちづくりに活用できることも多くある」と岩渕さん。
講義はポートランドについての書籍や動画を紹介し、データだけでなく雰囲気も伝わる講義となった。旅行でポートランドを訪れたことのある参加者もいて、和やかに講義は行われた。
同イベントは、2001年に廃校となった同小を会場に、まちの新しい価値を考える「ハイコーチャレンジ」のイベントの一つとして開催された。