岡山市東区で活動する「ぶどう作りてぇプロジェクト」が、2度目となるピオーネの収穫時期を迎えた。
同団体は、岡山市の農業サポーター制度を通し、ブドウの栽培に関わりたいと集まった4人。神原さんは「自然農を学び、雑草や自然環境の力を借りながら野菜を育ててきた。今までのブドウ作りを学びながら、自分たちならではの育て方を模索したい」と話す。
同プロジェクトは、ブドウ農家の津下さんから60年育ててきた990平方メートルの畑を借り受け、ブドウの手入れや、ハウスの温度管理の方法などを教わりながら運営している。津下さんは「昨年よりも、いいブドウが出来ている。4人それぞれ方法で学び、育てる様を見守っていきたい」と話す。
流通網を持たない同団体は、ブドウが育つ環境を見てもらうため、畑に案内し、客自らが購入する房を選んで購入できる畑での直接販売のほか、京橋朝市や産直市場でも自分たちの顔が見える方法で販売している。販売する際、育てた思いが伝わればと、「ぶどう棚 日々対話して嫁に出し」などの川柳を枝に付けて販売することもあるという。
杉山さんは「同じ品種で、同じ木に実っても日当たりなどの環境で、一つずつ個性がある。一般的には規格外になってしまうボリュームや、色付きの違いを大切にし、個性豊かなブドウを届けたい」と話す。