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岡山で古代ファンタジー舞台 温羅伝説を基に音楽、舞踏、書道など表現

五十狭芹彦役の乙倉遥さん、温羅役の釣田義盛さん、阿曽女役の逢澤直子さん

五十狭芹彦役の乙倉遥さん、温羅役の釣田義盛さん、阿曽女役の逢澤直子さん

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 岡山市のRSKバラ園(岡山市北区撫川)芝生広場で9月2日・3日、演劇・ダンス・アートなどを織り交ぜた舞台「KAYA 古代史ファンタジー -温羅(うら)の伝説-」が上演される。主催は一般社団法人おいでんせぇ岡山と実行委員会。

本番に向けて立稽古に励む様子

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 10月から12月に開催する第55回岡山市芸術祭の一環。全82イベントのうち4つが「文化振興事業」に指定され、同作品も該当する。

 同作品の企画・制作を担当した乙倉俊さんは、「桃太郎」のルーツといわれる「温羅(うら)伝説」を丹念に調べてストーリーを考案したという。乙倉さんは「古代の岡山周辺は近隣国のほか、朝鮮半島やインドから来た人と文化を受け入れて繁栄していたといわれる。意見や立場が違う人同士がどう乗り越えるかを描いた」と話す。

 ストーリーは、鬼ノ城(総社市)がある備中国の加夜(かや)で、製鉄で栄える国を統治する温羅が、帝(みかど)から派遣された将軍の五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと、吉備津彦命=きびつひこのみこと)の戦いを描く。

 出演する役者は約70人。音楽担当も役者に含まれ、和太鼓、サックス、韓国の伝統楽器の演奏者も舞台を構成する。韓国舞踊、ダンスパフォーマンスの他、蟠龍(ばんりょう)さんによるライブ書道を行う。製鉄を営む村人役として刀鍛冶の川島一城さんが鉄を打つ場面もある。

 おいでんせぇ岡山代表理事の逢澤直子さんは「演技、ダンス、音楽などさまざまな分野のアーティストが集まり、これまでにない舞台作りに挑戦した。当時をイメージした衣装も見どころの一つ」と話す。

 同会場は弥生時代後期の土器や古代桃の種などが出土した上東(じょうとう)遺跡の西隣り。波止場だったとされる場所の付近にステージを作り、屋外で上演する。16時からは「KAYA夜市」としてフラワーレ、Mojiro、Taeko’s Kitchenなど5店が飲食ブースを出店する。

 逢澤さんは「屋外でゆっくりと飲食を楽しみ、夜の風や空気を感じながら観劇してもらえたら」と来場を呼び掛ける。

 17時30分開場、18時30分開演。料金は、前売り=2,500円、当日=3,000円、小学生以下=1,300円。

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