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岡山で「空き家セミナー」 市後援、深刻になる前に「まずは相談を」

空き家セミナーの様子

空き家セミナーの様子

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 岡山駅直結の岡山シティミュージアムで11月25日、空き家セミナー「どうなる?どうする?私たちの空き家」が行われた。主催はNPO法人空家・空地管理センター。

空き家セミナーのポスター

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 岡山市の後援で同法人のセミナーは、初めての開催。対象者は空き家所有者もしくは所有予定者で、約30人が参加した。全国約30カ所でセミナーを行う同法人は、2013年に空き家管理サービスをするNPO法人として設立した。

 セミナーでは、増え続ける空き家の現状、空き家対策特別措置法・特定空き家についての説明、実際に相談を受けてきた空き家を活用できずにいるリアルな実情などの報告があった。空き家の活用については、遺言がなかったばかりに姉妹の仲が悪くなってしまった相続案件や、相続した後に敷地が借地だったと分かった案件など、トラブルになるケースも増えていると事例を紹介した。人が住んでいない家を持っている人がするべきこと・できること、一方空き家が近隣にある人に対する助言をし、セミナーを締めくくった。

 講師で同法人の代表理事・上田真一さんは「岡山でも約30年前に開発された住宅団地は高齢化を迎え、空き家率が上がってきているはず。深刻な問題となる前に相談してほしい」と問題点を話す。

 セミナー後、希望者に対する相談会も行われた。「相続前の人、これから空き家を所有することになる人、もうすでに相続し利活用について悩んでいる人など相談内容も幅広い。全国的に相談窓口がまだ少ないことも課題」とも。

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